夏だ! 海だ! いや、海ないよ!

 日本で梅雨が訪れた様に、モンゴルではついに夏が来た!! ヒャホー!!! 夏だー!!!!

 日本に比べて湿気がない、からっとした暑さの夏です。


 知り合いに、

「夏が来る前は、モンゴルの春の風物詩は砂嵐で、沢山起きるから気を付けて」

 と言われていたのですが、今年は一、二回ほどしか遭遇していません。去年もそんな感じで、砂嵐はあまり来ませんでした。残念.......。

 でも、夏の風物詩であるポプラの綿毛が空を舞う情景は見れました!

 窓を開ければ、街中に植えられたポプラの木から出た綿毛が部屋に入ってきます。ポプラの綿毛は、とてつもなく可愛いらしい姿をしてらっしゃる。掃除が大変になるけど。でも可愛いから許す。可愛いは正義。ポプラの綿毛は可愛い。


 閑話休題。


 モンゴルで夏と言ったらナーダム祭ですが、それはまた別の機会に話すとして、今回は夏になったことによって変化する人々(主に子供)の生活に焦点を当てたいと思います。


 夏になると、モンゴルの子供たちは日が完全に沈む夜九時、場所によっては十時や十一時まで、外で遊んでいます。

 私が初めてその事実を父から聞かされ、また実際に自分の目で見たとき、日本とのあまりの違いに驚きました。

 日本であれば、こんな遅くまで子供を外で遊ばせることなんて、滅多にありません。まず、最近は子供さえ公園で遊ぶことが困難になってますけどね。まあ、それは置いておくとして───。

 ただモンゴルでは、夜遅くまで子供たちは外で遊び、また親もそれを許可しています。日の入りが遅いのだから、当然と言えば当然ですが、それでも夜十時まで子供が起きていることを許しているのは、日本ではあまり見かけません。


 小学生の時に学校から渡される『夏休みの約束』みたいな、学校側が小学生に求める生活習慣が書かれた手帳に、

「早寝早起きを心がけましょう」

 と書かれていた気がします。


 では、なぜ、モンゴルでは親は子供が夜遅くまで遊んでいることを許しているのでしょう?

 おそらくこれは、モンゴルだけの話でないと思います。

 ロシアや中国、中東諸国やヨーロッパ諸国など、緯度が高い国にもありえることかと。行ったことないので分かりませんが。でも、きっとそのはず。知ってる方は、ぜひコメントください。


 北国であるモンゴルは、冬の時期になると日照時間が非常に短くなります。緯度の高い場所に位置する国にはよくあることです。

 登校時間である朝八時でも、まだ日が昇っておらず、午後五時にはもう日が沈んでいることが多いのです。

 極端に少ない日照時間のせいで、モンゴルでは沢山の子供たちがうつ病に悩まされます。冬季うつ病というものです。

 また、ウランバートルなどの都市部においては大気汚染がひどく、子供たちが自由に外で遊べる機会がさらに少なくなります。

 だから、日照時間が長く、空気も冬に比べて綺麗な夏の時期になると、みんな自由に外で遊ぶことができるのです。

 ただ、日がまだ高い時間帯だと、標高が高い影響で日照りが強く、肌が痛くなるので、人々が外に出るのは主に日が傾き始める午後七時頃になります。


 太陽が出て、空気も綺麗だと、やっぱりすごい楽しい気分になって、めっちゃポジティブになれます。変なテンションになっちゃう。


 夏、最高ー!!!!!


 暑くてダルいでしょうが、どうか皆さんも夏を満喫してください。熱中症には、お気を付けて。水分補給はしっかりしましょう!!

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