概要
そんな世界に生きる少女スピカは魔物が跋扈する世界を旅していた。
叶えたい願いのために彼女は進む。例え人に忌み嫌われ、蔑まれても。
そう、彼女こそは魔法使い。
どこにでもいるような普通の少女がその力を得た理由とは。
そして、スピカは言葉を紡ぐ。
その瞬間、世界が変わる。彼女の中に秘めた力が目を覚ます。
魔法使いの宿業を背負いながら少女たちは戦う。
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- ★ Good!スクラッチ
スクラッチには、ひっかくという意味とそこから転じてひっかいて当たり外れを判定するくじと、少なくともその二つの意味がある。
主人公は、哀れ魔法使いなどになったが故にひっかかれ通しの人生だ。頓珍漢な偏見から。自己嫌悪から。同じ魔法使いの醜悪な一面から。
もっと気の毒なのは、そうしたことどもが一つ一つ孤立しているのではなく、微妙に重なり合っていることだろう。
だから、作中のとある場面における彼女の笑いは大変残酷であり虚無である。まさにひっかき傷のような笑いだ。
そうやって、ありとあらゆる試練にさらされ削られ続けた結果は相手の本性を正確に写し出す鏡のようなきらめきであった。主人公の最大の理…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔法使いと言う名の化け物。
女子力(物理)あふれる魔法使いは、心優しき化け物-オンナノコ-
このキャッチコピーを読んで、ドタバタ劇を想像した方はいらっしゃいますか?
滅茶苦茶シリアスです。
数多くのファンタジー作品に登場する魔法使い。火を起こしたり大地を揺らしたり、常人には不可能な術を使う事で知られていますよね。
このお話の魔法使いも、そんな感じ。ただし、人は魔法使いのことをこう言います。『化け物』と。
考えてもみてください。人が剣や弓で戦っている中、いきなり火や風を起こすような奴が現れたら。そしてそれ以上の力と、歪んだ心を持っていたとしたら……
そんな魔法使いへの風当たりの強い世界で、旅を続ける少女が一人。
彼女…続きを読む - ★★★ Excellent!!!女子力まったなし
自称、か弱き乙女のスピカは、大木を根元から引っこ抜くほどのパワフルな少女。実は彼女は、人々から忌み嫌われる魔法使いだった。
その力にも、強靭な肉体や驚くべき回復力にも、意味がある。そして彼女の繰り出す魔法はどれも強力なものだ。
けれども、あくまでもスピカは女の子、一人の人としての生き方を望んでいた。
そんな彼女がいろいろな人と出会い、敵対し、困難を乗り越えて行く。
たとえ化け物と言われても、困っている人は助けたい。
そのうえで叶えたい望みがある。
読み手として、どれほどスピカと、彼女を支え続けるアルトを応援したことでしょう。
何度も「アルトーーー!!」と叫びたくなりまし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔法が忌み嫌われる世界でも、乙女の武器は女子力(物理)と優しさ。
火・水・風・地の四元を操る強大な力と、その代償ゆえに、忌み嫌われる存在。
その「魔法使い」であるスピカは、化け物と呼ばれても、人のために戦う。
キャッチコピーからはちょっと予想外の、シリアスなプロローグ。
プロローグから一転して、コミカルな第01話。
キャラクターの会話は軽妙ですが、裏には深刻な世界観があります。
人の魂を喰らう魔物。
魔物と同等に恐れられる魔法使い。
正体を他人に知られたら、白眼視される。
それでも、スピカには、やらねばならないことがある。
魔法を使うシーンもカッコいいですし。
四元の属性間の相性とか、魔法を得る方法、いろいろな設定が積み重なって最後の大一番!
いやぁ…続きを読む