女子力まったなし

 自称、か弱き乙女のスピカは、大木を根元から引っこ抜くほどのパワフルな少女。実は彼女は、人々から忌み嫌われる魔法使いだった。
 その力にも、強靭な肉体や驚くべき回復力にも、意味がある。そして彼女の繰り出す魔法はどれも強力なものだ。
 けれども、あくまでもスピカは女の子、一人の人としての生き方を望んでいた。

 そんな彼女がいろいろな人と出会い、敵対し、困難を乗り越えて行く。
 たとえ化け物と言われても、困っている人は助けたい。
 そのうえで叶えたい望みがある。


 読み手として、どれほどスピカと、彼女を支え続けるアルトを応援したことでしょう。
 何度も「アルトーーー!!」と叫びたくなりました。

 読みやすく、テンポもよく、先が気になる展開。
 もう何もかもが凄すぎます。
 ぜひとも続編で、まだまだ残された謎や気になるストーリーに決着をつけていただきたいです。

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