封印のドラゴンハート~眠れる魔物と魔法使いの少女~

作者 結葉 天樹

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★★★ Excellent!!!

主人公スピカは魔法使い。しかしこの世界では、魔法使いは忌み嫌われるおぞましい存在。

けれどスピカは純粋で優しい。そして少し正直すぎる。

そんな彼女はなぜ魔法の力を手に入れたのか?
彼女の一人旅の目的は?

たくさんの謎と魅力的なキャラクターに引っ張られながら、ぐいぐいと読み進められる王道ファンタジーです。

ライトな序盤も、怒涛の後半も、読めばワクワクがとまらない!

精緻に作り込まれたハイファンタジーの世界をハードに旅したい方にオススメの作品です。

★★★ Excellent!!!

女子力(物理)あふれる魔法使いは、心優しき化け物-オンナノコ-
このキャッチコピーを読んで、ドタバタ劇を想像した方はいらっしゃいますか?
滅茶苦茶シリアスです。

数多くのファンタジー作品に登場する魔法使い。火を起こしたり大地を揺らしたり、常人には不可能な術を使う事で知られていますよね。
このお話の魔法使いも、そんな感じ。ただし、人は魔法使いのことをこう言います。『化け物』と。

考えてもみてください。人が剣や弓で戦っている中、いきなり火や風を起こすような奴が現れたら。そしてそれ以上の力と、歪んだ心を持っていたとしたら……
そんな魔法使いへの風当たりの強い世界で、旅を続ける少女が一人。
彼女の名はスピカ。怪力の持ち主で、魔法使いで、そして優しい。

ハードな世界観ですけど、懸命に戦う彼女の活躍を見ていると、読む手が止まらなくなりました。

★★★ Excellent!!!

コメディーテイスト、掛け合いのうまさが際立つ始まりに、これはわくわくの魔法使いの珍道中かな? と思いきや、しっかり重厚にまとめ上げている本作。
ダークな雰囲気が漂うものの、語り口は比較的ライトでグングン読み進められるのも特長。

なによりも、中盤から後半にかけて、宿業を身に宿した魔法使いたちのこれでもかというほどに熱い戦闘は必読!
詠唱に次ぐ詠唱、心の中に潜む力に、もう心が躍りっぱなし!

そして、スピカはそのことばを口にする――!
瞬間、世界は、変わる。彼女の中に秘めた、力とは。

刮目して見よ! これが、これが――、魔法使いだッ!

★★★ Excellent!!!

冒頭は軽やかな会話とともにキャラたちが生き生きとし、明るい雰囲気でサクサク読めます。
そのまま続くかと思いきや、物語はどんどん重厚なものへと変化していき、気づいたときには「この先どうなっちゃうの?」とページを進める手を止められなくなってしまいました。
会話だけでなく地の文もテンポ良く進むので止め時がわからないとも言います。
ファンタジーの王道を踏まえつつも、それだけでは終わらない魔法使いの概念や世界観が素晴らしいです。

あ、あと単純に。
スピカちゃんかわいい。アルトは頑張れw

★★★ Excellent!!!

転生も転移もない、ライトな雰囲気を残しつつも重いテーマ、重厚な世界感をもつ異世界ファンタジー。

他人と違った事情をもつ少女は、旅の途中に出会った仲間たちとともにある商人親子と同伴する。
しかし、その道中、彼らを待っていたのは……。


前半はライトで楽しい雰囲気でさくさく読め、その仲間達との掛け合いに慣れ親しんだころやってくる後半部分。
次第に明かされていく衝撃の事実の連続に、きっとページをめくる手(スクロールする手?)が止まらなくなります。


★★★ Excellent!!!

 自称、か弱き乙女のスピカは、大木を根元から引っこ抜くほどのパワフルな少女。実は彼女は、人々から忌み嫌われる魔法使いだった。
 その力にも、強靭な肉体や驚くべき回復力にも、意味がある。そして彼女の繰り出す魔法はどれも強力なものだ。
 けれども、あくまでもスピカは女の子、一人の人としての生き方を望んでいた。

 そんな彼女がいろいろな人と出会い、敵対し、困難を乗り越えて行く。
 たとえ化け物と言われても、困っている人は助けたい。
 そのうえで叶えたい望みがある。


 読み手として、どれほどスピカと、彼女を支え続けるアルトを応援したことでしょう。
 何度も「アルトーーー!!」と叫びたくなりました。

 読みやすく、テンポもよく、先が気になる展開。
 もう何もかもが凄すぎます。
 ぜひとも続編で、まだまだ残された謎や気になるストーリーに決着をつけていただきたいです。

★★★ Excellent!!!

忌み嫌われる存在、魔法使い。
そして絶大な力の代償と共に歩む主人公たち。

この世界における魔法の設定。後半から訪れる衝撃の展開。
一発屋ではないザ・ファンタジーという感じでとても良いです。控えめに言って好きです(∩´∀`)∩

確かにダークファンタジーなところもありますが、基本的には王道ファンタジーの流れを汲んでいると思いますね。

キャッチコピーは名言だと思ってます。何故か一番心に残った。

まだまだ続きそうなので、これからに期待。

★★★ Excellent!!!

ジャンルとしては、ダークファンタジーになると思います。
ですが、少年少女たちの心優しさやひたむきな思いが美しく、王道ファンタジーの趣や、爽やかさもあります。
魔法、そして魔法使いという存在。
ファンタジー好きなら誰もが憧れるそれらの設定が、「夢の力」では終わらないのが好印象。
しっかり人の醜さや残酷さ、そして哀しさを描き出しています。
文章もテンポよく、勢いや格好良さもあって、のめり込んで読めるのが嬉しいですね!
王道が好きだけど王道なだけじゃ物足りない、そんな方におすすめのファンタジーです。

★★★ Excellent!!!

火・水・風・地の四元を操る強大な力と、その代償ゆえに、忌み嫌われる存在。
その「魔法使い」であるスピカは、化け物と呼ばれても、人のために戦う。

キャッチコピーからはちょっと予想外の、シリアスなプロローグ。
プロローグから一転して、コミカルな第01話。
キャラクターの会話は軽妙ですが、裏には深刻な世界観があります。
人の魂を喰らう魔物。
魔物と同等に恐れられる魔法使い。
正体を他人に知られたら、白眼視される。

それでも、スピカには、やらねばならないことがある。

魔法を使うシーンもカッコいいですし。
四元の属性間の相性とか、魔法を得る方法、いろいろな設定が積み重なって最後の大一番!
いやぁ、面白かったです。

★★★ Excellent!!!

よく練られた魔法の設定、テンポよく進む物語、二転三転する展開と全てが高水準です。
キャラクターも、身近に感じられるほどその感情がありありと伝わってきて、自然と応援したくなる!

本編は出会いと別れの一幕ですが、そこに様々な情報が入り読者を飽きさせません。

主人公達のこの後も気になるので是非続きが読みたい!

★★★ Excellent!!!

女子力、と書かれていたのでややギャグ寄りなのかな? と思いましたが中を見て全然違いました。思わずガーッと読んでしまうほどの引き込まれ具合は流石です。

本作品の主人公は人々から忌み嫌われるという魔法使いとなった女の子スピカちゃんの物語。彼女は旅の途中で傭兵団と出会い、ひょんなことから大商人ハマルの護衛となるのですがその導入が自然でとても良い。

最初から襲われているところからはじまるのですが、女子力ならぬ秘密の力によりまさにちぎっては投げちぎっては投げの大立ち回りをします。女の子なのに。

しかしその怪力や力にも悲しい物語があり、徐々に見え隠れしていた「もう一人の魔法使い」の罠に陥り、窮地に立たされます。

本作はとにかくテンポがよく脳裏に映像が浮かび上がってくるのが良いですね。特にサラマンダー撃破後からの怒涛の展開は必見です。あれよあれよとどんでん返しが重なるのはプロットを良く練ってあるからこその技なのだと感じます。

個人的にはテンプレート的な「四元素」というフレーズだけで「うっ」となるのですが、中を見てビックリそれだけでは収まらないギミックになっていてその点でもかなり高評価です。あとアルト君のキャラはかなりいい。

ダークとはいかないまでも、読みごたえのある大人向けファンタジーだと感じました。ごちそうさまです。続きも楽しみにしています!

★★★ Excellent!!!

 ある理由によって、人々から忌み嫌われる「魔法使い」。
 それは、火、水、風、土の四元の力を――世界の理を操る奇跡を使う存在。

 この作品は、魔法使いの一人である少女のスピカが、旅の途中で知り合ったアルトやジュバ、エニフ、そして商人のハマルと娘のポーラ、傭兵団達と共に、山越えをする話を綴る物語となっています。

 少女にあるまじき怪力を持っていても、少女が背負うには重すぎる宿命を背負いながらも、あくまでも普通の女の子としてあろうとするスピカ。

 そんな彼女が、何故忌み嫌われる魔法使いとなったのか。
 何故魔法使いという存在が忌み嫌われているのか。

 幾つも出現する謎が少しずつ解かれながら、物語は、王道ファンタジーから徐々にダークファンタジーの様相を見せていきます。

 魔法を使った戦いは圧巻の一言で、実際にその場で見ているかのように引き込まれました。

 あー、えっとですね、長々と書いて全部台無しにするようですけど、あれです。

 純粋に、面白かったです!

★★★ Excellent!!!

異世界転生ものじゃない、いわゆるクラシックな世界観をもったファンタジーストーリー。
シリアスな冒頭から、本編にはいると途端に雰囲気ががらりと明るくなって、ライトなテイストの冒険ものかなと思えます。ところが、物語を読み進めていくうちに、どんどん意外な方向へとストーリが展開していき、クライマックスではいい意味で読者を裏切ってくれます。

この作品で印象的なのは「魔法使い」と呼ばれるものの存在。
一般的なファンタジーものでの魔法使いと呼ばれるキャラクターたちとは、少し異なる設定がされていて、このストーリーのシンボルとなる存在です。そして、この魔法使いこそがこの物語を読み進めていく上での重要なカギとなります。

キャラの造形やスピード感のあるシーン描写や心理描写など、非常に文章力にも長けており、読み応え十分です。

しっかりと作り込まれた世界観に浸ってみたい方、ぜひ読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

ダークファンタジーと呼ばれる物語です。
だけれど、その根底には優しい意思がありました。
気高く、普通で、優しく、激しい、そんなヒロインがとても愛おしい物語です。
とくに笑顔の魔法と、そのあとの決戦は手に汗握るものでした。
なっとくの良作だと思います!

★★★ Excellent!!!

 盗賊に襲われていた少女には、訳がある。その細身の姿を裏切る怪力や、助けてくれた者達とのどこかぎこちない接し方…全てに意味がある。そう、何故なら彼女は、彼女こそが…そんなミステリーから始まる、ファンタジー世界の冒険浪漫です。特に自分が好きだなと思ったのは、個性的なキャラクター。流れで仲間となって一緒に行動するんですが…その不思議な距離感、強烈過ぎる個性、そしていざ戦闘となれば一騎当千の手練!そんな中で、少女が選択する道は…?本格ファンタジーなのにとても読みやすく、読むほどに引き込まれる作品です。皆様も是非!

★★★ Excellent!!!

これは女子力を問われる作品……と言うよりは、女子力=腕力なわけで……


テンポよくコミカルに進む中で、腕力がとても重要になってくる。
冒頭から腕力アピール(女子力)が凄く、もうこれは本来のファンタジーが女子力によって形成されていくようなものである。

王道を貫きながらも、とこか斜め上になっているこの作品。
テンプレに飽きたり、普通のヒロインに飽きたら、このお話で女子力をチャージしよう。
きっと新たな道が開けるだろう。

★★★ Excellent!!!


適度な情報量と、コミカルに描かれる登場人物たちの掛け合い。とても気持ちよく読んでいられます。それだけでも、この作品を楽しむ価値はあると思います。

ですが、私はこの作品を『ライトに読めるダークファンタジー』だと捉えています。(※個人的見解です見逃して下さい

気持ちよく読み進めていく中で、唐突に現れるダークな展開が、読者を釘付けにすることでしょう。

なんというか、こう……読者のハートを『ガッ!』と掴んで離さない力のある作品です。(ほんと、女子力高い……

今後の展開も期待大です! 超大です!! 面白くならないわけが無い!!

★★★ Excellent!!!

魔法使い――その特異な性質により、人々に忌み嫌われていた。

主人公の少女は、魔法使い。
過去の誓いを成し遂げるため、彼女はたとえ人に嫌われることを厭わない。
――いや、誓いのために『すべてを捨てた』訳ではない。

彼女は、木を引っこ抜くほどの怪力を持っている。
『木』が何かの隠語とかではなく、本当に林や森に二、三本生えている木である。
純粋な筋力なのか、それとも――。
彼女の『怪力』を見て、人々はモンスターに例えることしばし。
それに対して、『女』であることを捨てていない彼女は、恥じらう。
しっかりと、人間、女子であることが感じられて、とても好みです(金髪少女しゅき)。

一人旅をしていた彼女だが、ある冒険者のグループと出会い、さらに傭兵団と合流し、戦いを共にしていく。
彼女が魔法使いであることがバレたとき、彼らはどう反応するのか――。

彼女を、魔法使いとして扱うか。
彼女を一人の少女、スピカとして見るか。



本作に登場するキャラクターは、誰もが熱を持っている。
それぞれが経験した出来事、抱えている過去を経た信条、行動なのだと感じられる。
まだまだ謎になっている部分は多いが、これからどう展開していくのかとても楽しみでワクワクが止まらない!
個人的に「これは伏線かもしれないな」って思っている部分がいくつかあるけど、いい感じで期待を裏切ってくれそう、と考えられずにはいられない。

物語は現在五万字で、折り返し地点。(←勝手に十万字構成だと思っちゃってます。間違っていたらすみませんm(__)m)
ここからどう伏線を回収していくのか、クライマックスに向けどう展開していくのか……あぁ、レビュー書きながら先が読みたくてたまらない。

タイトルやあらすじから、シリアスな作品だと思っていたが、コメディー要素も散りばめられ、重いテーマなのだろうが一度引き込まれると読む手を止められな… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

って感じのファンタジーでした。

が、この作品は無駄に設定に凝ったファンタジーにありがちな冗長さはありません。
毎話のように物語に動きがあるテンポの良さで、楽しく読み進められます。

また、随所に謎や伏線があったりして、次の話を読みたくなるように工夫が凝らされているのもとても良かったです。

個人的には、スピカの怪力や能力(?)について、早く真相が知りたいと思いました!

★★★ Excellent!!!

魔法が忌み嫌われ、魔法使いは化け物扱い――ファンタジーとしてはかなり捻りを効かせているこの設定こそ、この作品の最大の特徴であり、この物語の重要な鍵を握る部分です。

物語の前半パートは、集った仲間と協力して村を襲った火蜥蜴を討伐するという、いかにもファンタジーの王道らしいストーリー展開。
しかし、火蜥蜴に打ち勝った喜びも束の間、事態は急転直下します。

裏切り、強奪、暴走、仲間割れ――負のファクターが次々と飛び出し、立ち込める暗澹たる空気は前半パートをいい意味で裏切ってくれます。
しかし、魔法使いの繰り広げるバトルシーンは非常に爽快。豊富な語彙で紡がれる文章が激しい戦闘の様子に鮮やかな色彩を与えてくれるため、とても読みやすいです。


主人公の怪力女子・スピカの旅の目的とは。
旅のお供かつ物語のキーマン・アルトが抱える秘密とは。
誰が仲間で、誰が裏切り者なのか――。

予想の遥か上を行く展開に、最後の最後のまで目が離せません。
貴方もぜひご自身の目で、この物語の行く末を確かめてみてください。

★★★ Excellent!!!

拝読途中ですが先にレビューを書かせていただきます。

この作品でまず讃えたいと思ったのは、文章力です。
ライト文芸の作風でありながら、言葉を巧みに使った描写と文章構成が、リアルな世界観を演出し、読者を引きつける魅力があると思います。

そしてストーリー。
冒険ファンタジーというと、当然のように出てくるのが魔法です。

ですが、私がこの作品に惹かれたのは、魔法が忌み嫌われ、恐れられているという点です。確かに魔法というのは万能で魅力的に見えますが、それは魔法を使えない人間からすれば恐れられるものだと思います。

この作品は、ファンタジーでありながらキャラクターや世界観における人間性にリアルさを持たせています。

リアルなファンタジー作品を読みたい方なら、きっとお気に召される作品です。