それぞれの宿命を背負い、魔法使いは旅をする。

 ある理由によって、人々から忌み嫌われる「魔法使い」。
 それは、火、水、風、土の四元の力を――世界の理を操る奇跡を使う存在。

 この作品は、魔法使いの一人である少女のスピカが、旅の途中で知り合ったアルトやジュバ、エニフ、そして商人のハマルと娘のポーラ、傭兵団達と共に、山越えをする話を綴る物語となっています。

 少女にあるまじき怪力を持っていても、少女が背負うには重すぎる宿命を背負いながらも、あくまでも普通の女の子としてあろうとするスピカ。

 そんな彼女が、何故忌み嫌われる魔法使いとなったのか。
 何故魔法使いという存在が忌み嫌われているのか。

 幾つも出現する謎が少しずつ解かれながら、物語は、王道ファンタジーから徐々にダークファンタジーの様相を見せていきます。

 魔法を使った戦いは圧巻の一言で、実際にその場で見ているかのように引き込まれました。

 あー、えっとですね、長々と書いて全部台無しにするようですけど、あれです。

 純粋に、面白かったです!

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