木を引っこ抜く程に女子力(物理)溢れる少女は……忌み嫌われる。

魔法使い――その特異な性質により、人々に忌み嫌われていた。

主人公の少女は、魔法使い。
過去の誓いを成し遂げるため、彼女はたとえ人に嫌われることを厭わない。
――いや、誓いのために『すべてを捨てた』訳ではない。

彼女は、木を引っこ抜くほどの怪力を持っている。
『木』が何かの隠語とかではなく、本当に林や森に二、三本生えている木である。
純粋な筋力なのか、それとも――。
彼女の『怪力』を見て、人々はモンスターに例えることしばし。
それに対して、『女』であることを捨てていない彼女は、恥じらう。
しっかりと、人間、女子であることが感じられて、とても好みです(金髪少女しゅき)。

一人旅をしていた彼女だが、ある冒険者のグループと出会い、さらに傭兵団と合流し、戦いを共にしていく。
彼女が魔法使いであることがバレたとき、彼らはどう反応するのか――。

彼女を、魔法使いとして扱うか。
彼女を一人の少女、スピカとして見るか。



本作に登場するキャラクターは、誰もが熱を持っている。
それぞれが経験した出来事、抱えている過去を経た信条、行動なのだと感じられる。
まだまだ謎になっている部分は多いが、これからどう展開していくのかとても楽しみでワクワクが止まらない!
個人的に「これは伏線かもしれないな」って思っている部分がいくつかあるけど、いい感じで期待を裏切ってくれそう、と考えられずにはいられない。

物語は現在五万字で、折り返し地点。(←勝手に十万字構成だと思っちゃってます。間違っていたらすみませんm(__)m)
ここからどう伏線を回収していくのか、クライマックスに向けどう展開していくのか……あぁ、レビュー書きながら先が読みたくてたまらない。

タイトルやあらすじから、シリアスな作品だと思っていたが、コメディー要素も散りばめられ、重いテーマなのだろうが一度引き込まれると読む手を止められない。
まずは、『プロローグ』だけでなく、『第01話 か弱い乙女に何するの!』もぜひとも読んでみてください。
一気読み間違いなしです。ご一読あれ~

※『第12話 もう一つの光(前)』読了時点でのレビューです。

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