5-おまけ

おまけ 姉

愛「お姉ちゃんっ!」

知紅「やめろ……もう『姉』という単語を聞いただけで鳥肌が立つんだ……」

愛「……ごめんなさい」


おまけ 感謝

憩「うちの娘を外道から正道に戻してくれたのは更科先生の娘の知紅ちゃんだとお聞きしましてね。ぜひお礼の電話をと思い立った次第ですわ。後日、あらためてお宅へお礼に伺いますわね」

知久「ああ、いや知紅は今、うちに住んでいなくてね。相眞家の居候となっている」

憩「相眞……ああ! 更科先生の親友の方! わかりましたわ、では後日、相眞家を伺うことにしますわ。このたびは娘を助けて頂き、本当にありがとうございました」

知久「いえいえ」

 受話器を置き、通話を切る。

知久「……わたしのいない所で成長しているのだな。再会できる日を楽しみにしているぞ、知紅」


おまけ お礼

愛「相吾くん、空くん、大変です」

相吾「どうした」

愛「早乙女家から救人部の部費として1000万円貰いました!」

相吾「……」

空「……」

相吾&空「「!?」」

愛「他の部にお裾分すそわけしてきますねっ!」

相吾「欲ないのかお前。とりあえず待て」


おまけ 倒也の過去異能

愛「どうして恋ちゃんは過去異能について知っていたのですかっ?」

恋「以前、お兄様が過去異能について教えて下さったからですわ。ちなみにお兄様の過去異能は〈さかさまの拳〉といって、それ以外の全ての異能を失う過去異能らしいですわよ」

愛「……? それ何の意味があるのですか?」

恋「弱さを保つため、とお兄様はおっしゃっていましたわね。お兄様はバランス信者で、強いわたくしとついとなるために弱さを保っているのですわ。一応、能力譲渡やコピー、強奪系能力者の無力化もできるとのことですが」

愛「へー、そんな過去異能力者もいるのですね」

いろり「わたし」

愛「……」

恋「……」

愛&恋「「!?」」

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