第8話
「今日もいい天気だねお兄ちゃん!」
「そう? 曇ってない?」
「貧相な家ですね。あんなところに私を嫁がせる気ですか?」
「君はそのまま学校に行った方が早いよね?」
そんなわけで、いつもの面々に加えてパエスまで僕の日常に入ってきた。
レッドドラゴン、キラードロイド、ピクシー。ゾンビのぼくを除けば、中々のパーティだ。いや、むしろ僕は頭脳担当ってことで……。
村も随分変わった。建物は黒っぽく、尖って、体に良くないっぽい色付きの空気が充満してる。やたら鍛冶屋が多いのもまさしく『魔王軍』って感じだ。
「なんだかなあ」
モンスターと人間の僕が中で反発してる。中途半端が一番つらいよ。
「おうゾンビ」
「相変わらず腐ってんな」
「また君たちは……」
また同じ朝が来た。どうにも変わらない。なんかこう、そろそろドラマチックな演出が……。
「勇者だあああああああ!」
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