鹿月天

【お陰様でPV5500突破】 《あらすじ》 平安時代初期、小野篁（おののたかむら）という男がいた。 文武両道の貴族であり、一度は遣唐副使に選ばれるなど出世街道を歩んでいたが、朝廷…

白居易作『長恨歌』の現代語訳です。

皇極天皇4年6月12日(645年7月10日)。 この日は、乙巳の変が起こった日です。簡単に言うと、蘇我入鹿が中大兄皇子や中臣鎌足に首ちょんぱされた日です。 帝の御前で首が飛ぶとい…

黄文造本実《きぶみのみやつこほんじつ》。 高句麗人の末裔で、画工である彼は、嘗て父が造った漏剋《ろうこく》の修繕を大王から依頼される。 父と故郷を失い失意の底に沈む本実は、設計図…

嵐志のクラスには、二人の外国人がいる。 ウクライナからの転入生、アレクセイ・シュヴェーツィ。 ロシアと日本のクォーター、如月真冬。 混乱していく世界情勢は、祖国から遠く離れた子ど…

大化の改新で有名な天智天皇(諱・葛城)には、倭姫王という皇后がいました。彼女は天智天皇が滅ぼした異母兄・古人大兄皇子の娘で、天智天皇からすると姪にあたります。親の仇に嫁いだ彼女に…

＊このお話は、みじんこみみみ（@Magifes_3711 ）さん宅の夢川来夢くんと、青居宅の一之瀬愛衣ちゃんのうちよそ小説です。 綺想編纂館（朧）様（ @Fictionary…

飛鳥時代前夜の西暦570年―― 初瀬の離宮に、江沼国を治める豪族とその従者がやってきた。 彼らが言うには、越の港に高句麗からの国使が漂着したという。 国交の無い国からの来客にざ…

物部守屋から見た仏教に対する葛藤と、蘇我馬子との絆を描く短編。

蘇我氏はいかにして、豪族の頂点に君臨したのか。 そして、蘇我蝦夷とその兄弟姉妹を待ち受ける運命とは―― （この物語はフィクションです） 　＊　＊　＊ 【登場人物】 「動…

【あらすじ】 中国・北宋の末期、旧法党と新法党の党争という、国を割らんばかりの争いは極致に達し、時の皇帝・徽宗（きそう）の宰相、蔡京（さいけい）は新法党を称し、旧法党の弾圧を強行…

『銀の華～宿命は扉の向こうに～』完結。 それによって始まった、それぞれのキャラクターにフォーカスした短編集です。 基本的に1話完結。 重くて暗い話と明るくて楽しい話のごった煮で…

歌が大好きな二人は親友となったが、シゲは小さな蕎麦屋の末っ子で、美代子は町有数の呉服屋のお嬢さま。家の経済差は進路を分け隔ててしまう。それでも友達だとシゲは美代子と誓いを交わすが…

誰もが氏の一部としてしか自己を見出さなかった時代、中臣連鎌子はこの古い制度になじめない一種の社会不適合者であった。時あたかも七世紀初葉、倭国に仏教化の波が押し寄せる変革の世に生ま…

20XX年、英雄だった男は殺戮兵器として蘇った。 それを殲滅するは、これが初任務の男女二人。果たしてうまくいくのだろうか？

『書籍化しました！　2月10日からＴＯブックスより発売！！』 　――鬱ノベルゲーの世界に転生！？ 　神『こいつ、主人公キャラに転生させるとか嘘ついて、噛ませキャラに転生させた…

死後怨霊になった真備と再開した仲麻呂の話

死んでもなお幹部として働かされる早良と真備含め役6名の怨霊役員の話 将門・道真・崇徳院・真備・早良・長屋王

少年イシュトヴァーンは、「ユダ」の接吻を恐れていた。懸命に自己を律し、また隠して過ごす。 その彼へと接吻を与えた者は、ある褐色の肌をした少年だった。

雪彦が一之瀬家に暮らし始めた5年目の秋。 末の義妹の結衣は、自らの進路を決めあぐね、雪彦に相談を持ちかけた。彼女の見据える『未来』と秋の物語。

　２１世紀になってもなお、力による現状変更という大国の暴挙がまかり通る現実世界にあって、かつて、世界平和の理想実現に邁進し、全世界からその高潔な人品を称賛された日本人がいました。…

高校入学と同時に歴史研究部、通称「歴研（れきけん）」に入部することになる、山本鹿之助。彼は部員と共に様々な歴史上の史跡巡りをすることになるが……。

前作「Infinity」の続編です。主人公、礼と実言の子供たちの愛する人との物語です。 いやらしく、悲しい、それでも最後には救いになるような物語にしたいと思います。 週一更新して…

　天正8年、時代は過渡期だった。父祖伝来の領地を守る『中世武士』は『戦国武者』に斃されていった。 —激しい世の流れに、門閥は崩れ、人は功名を求め、戦場に命が消えていく— 　「この…

平安時代の院政期直中――――平安の世も終わりを告げ掛ける最中で、陰陽師たちは隆盛を期していた頃。 　稀代の陰陽師安倍晴明の子孫である、少年雅相はいわゆる落ちこぼれだった。 　そん…

・真面目なあらすじ 日ノ国に遺る神器の一つを密かに継承する須佐一族は、国家安寧のため祈祷を続けていた。 しかしある時、その力を欲した勢力の襲撃により、隠れ里は崩壊してしまう。 …

舞台は、古代魔術研究を目的としたアカデミーのとあるクラス。 クラスで一番の落ちこぼれ（※自覚無し）ミソラは、自分を馬鹿にしたクラスメイト達を見返すためにあれやこれやと孤軍奮闘する…

五歳のときに生贄として川にささげられた少女アカルは、古の巫女によって水底から助けられ、岩の里で十五歳までを過ごす。 神の声は聞けても、巫女としては未熟なアカルに、老巫女は隣国の姫…

　承平四（九三四）年、香取の海湖畔。 　それはまことに小さな争いから端を発した。 　やがて坂東全土に広がる大きな戦禍は、後に日本史上最大の叛乱としてその名を残すこととなる。 　…

毎週水曜日に一篇更新をしてました。 また水曜の他、不定期で更新することもあります。

　平安時代後期、陸奥の地の覇権を巡り、１２年に及ぶ熾烈な合戦が繰り広げられた。 　後に前九年合戦と呼ばれるこの大きな戦乱の中で、官軍将兵らを最も恐れさせ、そして心を奪った女武将が…

　天下泰平の世、汚き金のある所に義賊あり。 　天下に名を轟かせる大泥棒……その名も石川五右衛門。あつ 　汚き金を盗み、庶民にばらまき、正義で裁けぬ悪を裁き続ける。 　忍びとなる道…

　時代は平成から令和へと移り変わる時。 　日本には未だに妖怪や幽霊の仕業によって命を落とす者も存在していた。そんな害悪を長年祓い続けている一族がいた。それが天皇であった。天皇は三…

人目を引く為の大袈裟なタイトル＆キャッチコピー、参考文献不明のエッセイ、天照＝卑弥呼説、騎馬民族説、九州王朝説、王朝交代説etc……書籍でもネットでもカクヨムでもトンデモ情報溢れ…

❅見付けて下さり、ありがとうございます！ 時は、飛鳥。 雪深い北陸の地に暮らす葵は、防人として大宰府に旅立つ千歳を見送る。 防人とは、現在の九州で大陸からの攻撃を防衛し、見張る…

【第１部】文治３年（１１８７）霜月、動乱を目前にした平泉を訪れる者がいた。 　名を皆鶴。陰陽師、鬼一法眼の娘であり、鞍馬から出奔した源義経を追い、長い旅の末この地に辿り着いたのだ…

逆恨みしたストーカー男に窓から突き落とされたわたし。 目覚めると、十二単(じゅうにひとえ)を身に纏い、古ぼけた邸宅の中にいた。 そこでは、ある男性の噂で持ちきりだった。その御方の…

平安時代前期の公卿で初の関白である、 藤原基経の素顔と日常生活の悲喜交々を叙情詩風に描く、新感覚輪廻転生ラブロマンス*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･''･*:.｡. .｡.:*･…

　 九州から上京してきた大学生有川朝矢のもうひとつの顔は弓を用いて「鬼」や「アヤカシ」と対峙する祓い屋。窓口である「かぐら骨董店」へ届けられた依頼を受けて都内にある高…

小説についてや日頃思うことなど書いてい きたいと思います。 思い付くままに書きます。 他の方のエッセイや小説、または漫画やアニメの影響を受けて書くこともあります。 今のと…

文久３年の秋。 土方歳三の前に突然現れた子どもは、歳三を父上と呼んだ。たしかに、その顔は昔、歳三が愛した女とそっくりで──。 幕末の思想や経済、諸外国との関係。 少女の目から、…

※2022.2.21　短編「荒れしみやこに咲く山桜」を、この第21話と最終話として組み入れました。 和歌の才能なし、無口で容貌は平凡。読書だけが趣味。そんな目立たない男が、平家…

母を亡くした中学生の黒戸萌音は、遠縁の親戚である画家、佐元ニケのもとに引き取られた。 少し天然で浮世離れしたニケとの暮らしは、萌音の心の傷をゆっくりと癒していく。 しかし萌音…

神楽耶夏輝さんの企画で「あいるさんを応援しよう！」という２０の質問に答えてみたものです。（失礼が無ければいいですけど…） 作者本人が答えるのは気恥ずかしいので、うちのネコのノブナ…

現代を生きる智と、飛鳥を生きた大郎。 人ならぬ力を持つ二人が、飛鳥の地で出会う。 智は四神の真実を知るために、明日香村にやって来た。 大郎は飛鳥の地に住み、四神を知る人物。 青龍…

藤原泰衡。 後年英雄源義経を殺した男としてあまり評価のよくない武将である。 彼はなぜ、源義経を殺さねばならぬのか。そして、そんな彼が最期に見たものとは。

天之比登都柱（あめのひとつばしら）とも呼ばれる伊伎洲（いきのしま）に、月神と雷神の末裔が降り立った。 二つの氏族は交わることなく並存していたが、ある日、月読の嗣子が雷の娘に恋をす…

鬱蒼とした夜の山を鬼がひとり、粗末な包みを抱いて歩いている。道中には秋らしく度々実りが見えるが鬼は見向きもしない。はたして彼女の抱える飢えは満たされるのだろうか。

第２回ビーズログ小説大賞現代部門特別賞受賞作。 『まほろばの鳥居をくぐる者は』と改稿改題してＫＡＤＯＫＡＷＡ様より書籍化！ 神社の娘・宮子の初めての友達は、幽霊だった。 幽霊の…