概要
たとえ偽りでも良い。只々、貴方の肩越しに同じ風を受けていられたなら――
承平四(九三四)年、香取の海湖畔。
それはまことに小さな争いから端を発した。
やがて坂東全土に広がる大きな戦禍は、後に日本史上最大の叛乱としてその名を残すこととなる。
その戦乱の只中で、真っ直ぐに目の前の人の双肩を見つめ続けた女性がいた。
……たとえ全てが偽りだとしても。
(モチーフ「桔梗姫伝説(関東各地))
それはまことに小さな争いから端を発した。
やがて坂東全土に広がる大きな戦禍は、後に日本史上最大の叛乱としてその名を残すこととなる。
その戦乱の只中で、真っ直ぐに目の前の人の双肩を見つめ続けた女性がいた。
……たとえ全てが偽りだとしても。
(モチーフ「桔梗姫伝説(関東各地))
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!1,000年以上昔、坂東の地を駆けた兵どもの熱い想いを感じて欲しい
日本史にその名を刻む平将門公。
あなたはどのくらい知っていますか?
こちらは「将門記」を基に書かれた、史実として伝わる部分と、作者の創作フィクションのバランスが絶妙な(いい意味で生々しい!)リアリティのある歴史小説です。
音や温度、匂いすら伝わってくるような合戦、美しい情景描写もお見事ですが、登場人物それぞれ物語を持っている、イキイキとしたキャラクター達がとにかく魅力です。
歴史小説はともすると、史実に寄りすぎて登場人物が淡白になってしまう場合があるように思うのですが、この物語はそんな事は全くなく、それぞれが濃いです! 各々しっかり生きているって感じがするのです。
そして、カッコいい…続きを読む