1,000年以上昔、坂東の地を駆けた兵どもの熱い想いを感じて欲しい

日本史にその名を刻む平将門公。
あなたはどのくらい知っていますか?

こちらは「将門記」を基に書かれた、史実として伝わる部分と、作者の創作フィクションのバランスが絶妙な(いい意味で生々しい!)リアリティのある歴史小説です。

音や温度、匂いすら伝わってくるような合戦、美しい情景描写もお見事ですが、登場人物それぞれ物語を持っている、イキイキとしたキャラクター達がとにかく魅力です。

歴史小説はともすると、史実に寄りすぎて登場人物が淡白になってしまう場合があるように思うのですが、この物語はそんな事は全くなく、それぞれが濃いです! 各々しっかり生きているって感じがするのです。

そして、カッコいい「姫」を描くのが上手い作者さんなので「桔梗姫」をモデルに描かれた今回のヒロインもまた魅力的。
逞しさ、弱さ、恋する姿、懸命に生きる姿には強く惹かれました。

とても素敵な物語です。
是非読んで頂き、彼らが駆け抜けた道のりを辿ってみてください。

きっと、あなたの知る「平将門の乱」とはひと味違った物語世界が広がっていることと思います。

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