概要
『源氏物語』のヒロインに転生したけれど。これ、何か違う…
逆恨みしたストーカー男に窓から突き落とされたわたし。
目覚めると、十二単(じゅうにひとえ)を身に纏い、古ぼけた邸宅の中にいた。
そこでは、ある男性の噂で持ちきりだった。その御方の名前は『光る源氏の君』
これって、男運の悪いわたしに、やっと廻ってきた大チャンス?
よーし、わたしのこの美貌で、光源氏さまをものにしてみせるぞっ!
と、思っていたんだけど……。
なんで光源氏って、こんなに変態なの?!
目覚めると、十二単(じゅうにひとえ)を身に纏い、古ぼけた邸宅の中にいた。
そこでは、ある男性の噂で持ちきりだった。その御方の名前は『光る源氏の君』
これって、男運の悪いわたしに、やっと廻ってきた大チャンス?
よーし、わたしのこの美貌で、光源氏さまをものにしてみせるぞっ!
と、思っていたんだけど……。
なんで光源氏って、こんなに変態なの?!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読書と知識ほど、人生を豊かにするものはない
この『平安キュリオシティ』の主人公が、日本が世界に誇る名著『源氏物語』の末摘花に転生した現代の女性だとか、彼女に仕える3人の老婆のモデルがシェークスピアの『マクベス』にあるとか、学校の教科書に載っていた平安文化を彩る人物の名前がたくさん出て来るとか…。それから、ストーリーそのものが『源氏物語』と紫式部を、お見事!と叫びたくなるほどにパロデイっているとか…。
しかしながら、この『平安キュリオシティ』を読みながら、眉間に皺を寄せて、そんなことを事細かく分析する必要はない。
作者・杉浦ヒナタさんの人並み外れた読書量と知識の世界に、読者は素直に溺れてしまえばいいと思う。そして、彼の人並み外…続きを読む