概要
近衛府の花形、左近衛中将――、ただこの男はワケありで……。
カクヨム10 【エンタメ総合部門】エントリー
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ときは平安時代――、内裏内を護る、近衛府は左近衛府中将・藤原征之は、顔も血筋もいいのに和歌が苦手で、面倒なことが大嫌い。
子どもの頃から鬼や物の怪が視えるせいで、天から追放されたという鬼神・紅蓮に取り憑かれ、千匹鬼狩りをしないと還れないという。
そんな矢先、内裏で怪異が相次ぐ。なんとこの原因と解決を、帝が依頼してきた。
本来の職務も重なって、否応なく厄介事に振りまわさる征之。
更に内裏では、人々の思惑が複雑に絡み合い……。
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ときは平安時代――、内裏内を護る、近衛府は左近衛府中将・藤原征之は、顔も血筋もいいのに和歌が苦手で、面倒なことが大嫌い。
子どもの頃から鬼や物の怪が視えるせいで、天から追放されたという鬼神・紅蓮に取り憑かれ、千匹鬼狩りをしないと還れないという。
そんな矢先、内裏で怪異が相次ぐ。なんとこの原因と解決を、帝が依頼してきた。
本来の職務も重なって、否応なく厄介事に振りまわさる征之。
更に内裏では、人々の思惑が複雑に絡み合い……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!雅な平安の内裏にひそむ妖と、様々な思惑渦巻く人間模様が面白い!
主人公である左近衛府中将・藤原征之は、幼い頃から物怪が見える体質。そのために鬼神・紅蓮に取り憑かれ、千匹の妖を退治しないといけないことに。
そして職務と鬼憑きのおかげで、内裏で起こる怪異の解決を帝に命ぜられます。
雅なだけではない宮中の人々の権力闘争や、中宮・女御とその裏にいる公卿たちの思惑などが、平安時代を知り尽くした作者さまによって源氏物語絵巻のように描かれています。
光の君とは違って、現代のゆとり世代のような出世に興味のない征之はドロドロした宮中をどこか斜めに眺めています。めんどくさいことが嫌いで、無理やり事件に巻き込まれてブツクサ言うのも面白い。鬼神でありながら愛敬のある紅蓮との…続きを読む