星見守灯也

佐渡薫は心と体がちぐはぐな男子高校生。 地方のラジオ番組で「かおるこ」というハンドルネームを使って自らを女性だと偽りながらラジオにコメントを残す活動を始める。 ある日、ラジオつな…

何気ない日常には、たくさんの息苦しさやモヤモヤが潜んでいる。 人が集うところ必ずといっていいほど生じる序列や上下関係、そしていじめ―― クラスメイトから「ぼっち」と蔑まれ孤立し…

――私はこの世界が大嫌いだ。 自分の世界が大嫌いで嫌気がさしていた私が思いついたのは別の世界を創ってしまおうということだった。 瓶詰めの世界を作った私が見たものとは……

《人生逆噴射文学賞　審査員賞受賞作》 十六でこの言葉にぶち当たったとき、私は大きな衝撃を受けた。人の視線を気にし、自分の選択や行動に自信を持てなかった多感な時期に、この言霊を含ん…

パッとしない人生に不安を感じていた僕は、変なキャッチに引っかかってしまった。 とは言うものの、人生相談？のお姉さんのとんでもないアドバイスについ耳を傾けてしまう。 チートな手を使…

森で孤独に暮らしていた薬師のビビの元に、死にかけのハンターが訪れる。 命を救われたハンターは、教会の支配下で生きるビビの自由を求めて、万能薬の材料を探す旅に出ようともちかけた。 …

昨日のわたし、今日のわたし。明日のわたしは何処に行くのか。時には膝を折り、時には立ち尽くして、それでも歩き続ける。空を見上げて月を見つめて、少しでも優しいものになりたくて…。

ほぼノンフィクションです 思いつきとノリで書きました

誰しも皆、自分の求める理想の物語を描きたいと願うのは当然である。 例えそれが在るべき事柄を変えてしまったとしても､､､。

　二十首の短歌を、男女それぞれが十首ずつ、相手に掛け合う形で並べました。 また、それぞれの結句が、次の発句につながっていることを強調するべく、音が重なる（しりとりになる）ように技…

２００５年　平成１７年。ある夏祭りの日。小さなボロいお社でお参りをした時、彼女は名前を失った。■■■■。彼女の名前は己の口からも、他者の口からも自分の名前は聞こえなかった。やがて…

「後悔の釣り堀」というお店があります。 　その釣り堀は、夏の間にだけ開く釣り堀です。地元ではちょっとした有名店。 　なぜなら、その釣り堀で釣れるのが魚ではないからです。 　店名の…

【カクヨムWeb小説短編賞2023（短編小説部門）短編特別賞受賞】 高額報酬に惹かれ始めたバイトは、異世界に転生する予定者を大型トラックで轢き殺す仕事だった。 転生予定者を全員轢…

　のんびり更新です。『竜の試練』篇前篇→『魔都』篇（現在ここ）→『竜の試練』篇後篇と進む予定。 （当初は『竜の試練』篇、『魔都』篇、『銀河帝国』篇の３舞台を行ったり来たりしながら…

地球上では、人間達により汚染物質が溜まり、また工業の発達による自然破壊、核燃料の限界、それらは地球の近未来を充分に考慮できる問題であった。人類の叡智は様々な物理学や化学力を生み、…

後期ヴィクトリア朝のイギリスにて。ロンドンで女家庭教師（ガヴァネス）として働いていたロビンは勤めていた屋敷を辞し、職探しの真っ最中だった。しかし、ロンドンで勤め先を探すのは困難で…

少女は、水を汲んでいた。 宙に満天の星が浮かび命の泉がある丘陵地にて。 星を送り、今日も星は下界に降りた。 少女は歌う、唄う、歌う。 今日も星は下界に降りた。

俺の名前は山崎遼馬。ある日、俺は死んだ。それは恥ずかしいほどマヌケな事故死だ。ああ嫌だ、こんな死に方…。こうなったら悪友の北川に、俺を殺した犯人になってもらう！霊体になった俺は、…

飼っていた猫のデオンが死んだ。 悲しみにくれるわたしの前に、両親はデオンそっくりの姿をした子猫を連れてきた。

【カクヨムWeb小説短編賞2023「短編特別賞」受賞】 『妹が作ってくれた』 兄がSNSに投稿したのは、私が作ったラーメンの写真だった。 https://kakuyomu.j…

淡雪さま主催「第２６回私の短歌で物語を綴って下さい」参加作品 https://kakuyomu.jp/user_events/16818023212014115637 令和４…

水崎凛は芸術にもぐり込む為に、頻繁に僕に写真を撮らせる。僕は彼女をなるべく美しく、現実離れした雰囲気に仕上げてみせる。作品を作り続けていくうちに、いつしか「僕」の中から暗澹とした…

私の幼馴染の成哉（せいや）さんは、いつも私を守ってくれた。 —だから今度は、私があなたを守る番だった。 ＊カクヨムコン9お題フェス「秘密」に参加する為書いた作品です。

2021年の「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテストに応募したものを加筆修正しました。

　ローファンタジーアニメの設計図。３０分尺のシナリオが１クール分。魂の入れ替わり、心の声を聞く力、予知能力！？　時間の非連続性、タイムリープ、過去改変の観測。あらすじを読んで下さ…

高校一年生の春、風花はきらきら少年の夏澄と出逢う。 夏澄は人ではなく、水の精霊だった。人とは違う浄い美しさの夏澄に、風花は魅せられる。 彼の願いは、かつて動植物が共生していた…

私は、あまりしゃべらないから。どれもが秘密と云えるだろう。はて、そうか。互いに、知られたくない、知られたい、秘密とは、いったい何であるだろう。

悪霊が闊歩し、魑魅魍魎うごめく魔都、東京。 そんな魔境に一人、単身で挑む勇者がいた。 　そう、私である。 「東京なんて楽勝。直ぐに都会に染まってやる」 　そう意気込み、老人…

☆☆☆ カクヨムWeb小説短編賞 2023　中間選考通過作品 ☆☆☆ 私の唯一の持ち物は、たった一枚のキャンバス。 私はそのキャンバスに線を描く。 自分が生きていることを確認す…

幼稚園のジャングルジム登り競争から始まった、ライバル同士の友情。 もう一人の幼なじみと、三人で、いつも、仲良し。ずっと、友達。 だけど……になる時は、来ないよね？ ※蜂蜜ひみつ様…

保護犬カフェでアルバイトをする主人公は、満月の夜になるとポメラニアンになってしまう特異体質の持ち主だった。 うっかり店内でポメ化してしまった彼は、片思い中の先輩にだけはこの体質を…

　ヒトを製造する工場で『意識』をきっかり２１ｇずつふりかける男の物語 　俺は。ヒトを製造する工場で働いている。 　お前たち人間は生物学上の奇跡に依って出来ているのではない。 　…

「あと一歩でぎっくり腰になる」。そんな予感に打ち震える主人公。 なんとか安静をたもとうと尽力する彼の前に、２匹の愛犬――ふわっふわのポメラニアンが立ちはだかる……！ 短編賞創作…

☆☆☆ カクヨムWeb小説短編賞 2023　中間選考通過作品 ☆☆☆ 鈴木隆則、四十三歳。髪の毛が心許ない、いわゆるキモいオッサンだ。 そんな僕の前にいらっしゃる美しい女神様が…

十五歳・中学校三年生の明川結実花は、受験会場へ向かう列車の中で危機に陥っていた。 周りが動いてくれなくてぎっしり詰まった電車から降りられない。こんな理由で会場にたどり着けなかった…

平々凡々な僕、田中大颯には秘密がある。それは前世がエルフだったこと。だけど前世がエルフでも、なぜか残念。そんな僕がある日、元の世界に召喚されて…？

カクヨムコン9短編小説賞2023参加作品 お題企画【瓶の中の手記】5000文字以内の短編参加作 https://kakuyomu.jp/user_events/1681733…

転生した先が唐の時代の長安だった男。どうしてもそこが自分の居場所とは思えず、折しも遣唐使として唐に留学していた空海と知り合い、その帰国に従って日本に戻ってきたが、平安京の街並みを…

その昔、中原随一の笑みを持つ女がいた。 誰もが女を笑わせようと躍起になった。 大商人、貴族の子息、画伯や詩人、国主である皇帝、果てには――龍神まで？

スマホの調子が悪いので、店で見てもらうことにした。予約とか面倒くせえので、予約なしで行ける店を探したら、孤島店というのがあった。 鳥居で囲まれた不毛の島にある携帯ショップには、…

ショコラトリー・スリジェ。 それは、駅近くの路地を一本入ったところにある、夜だけのチョコレート専門店。 そこではすこし不思議な店長が、美味しいチョコレートを用意して「あなた」を待…

こんなのだれを目的にしてるんだ…って？ 意味が無きゃこんなの調べないし、書かないんです！ ただ、これ書くの大変！！

※近況ノートを使った表紙画。 https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330664459783252 フランス語で「…

ブラック企業勤めで疲弊していた男は、気づくと異世界にいた。 男を助けたのは人ならざる存在。 それらの食事は「本」であり、男は、食事を取れずに衰弱していくが―― ※本作は「ゆるプ…

ニーナはスコーネ地方にある、小さな町にくらす、小さな女の子。甘栗のような赤茶色の髪に、大きな水玉のヘアターバン。白いはだに青色の目の女の子。かのじょのお気に入りは、白衣を着た赤い…

『令和の韋駄天』と呼ばれる高校生・翔琉（かける） そんな彼を慕いサポートを続ける幼馴染み・佳代（かよ） 翔琉と佳代の二人三脚で頑張ってきた陸上競技。しかし、翔琉に悲劇が襲う―― …

藤井聡太と大谷翔平とイクイノックスが１００メートル走をします。

深川、門前仲町に〈月見堂〉という損料屋があった。損料屋の女主、千世（ちせ）は深川の人々に助けられつつ、奉公人たちと共に店を切り盛りする日々に追われている。損料屋とは、現代で言うと…