天真爛漫な少女の過去。
救おうとする少年。

2人の関係性に惹き込まれる物語の構成。

ぜひご一読ください！

　最初はちょっぴりほろ苦いミステリー系の作品かな、と思いながら読み進めていました。
　しかし思いのほか早々に私が気になっていた問題がひと段落し、このあとどう展開するんだろ？と思っていると、そこから怒涛の展開へ！

　ジェットコースターのような目まぐるしい展開に手が止まりませんでした。
　コメディタッチもあり、SFミステリー的なあっと思わせるような仕掛けもあり、本当に面白い作品です。唯一無二な説得力を感じました。

この作品の本筋のみを説明すれば、少女を救おうとする少年というとてもシンプルかつ力強いものであると思います。
ここの軸がしっかりしているので、迷子になることはありません。

そこに散りばめられたSF的なガジェット、張り巡らせてある伏線、それを構成しているプロット。
そして何より、非常に独特で瑞々しい文章表現が加わり、唯一無二の個性を獲得しているように思えます。

他の人には真似できない作品だと思います。

天真爛漫だった李依さんは、悲しい過去のせいで幸せを忘れるようにして暮らしていました。

ある日、それを救ってくれるかもしれない少年が現れます。

どこか突き放したようでも、少年の李依さんへの優しさが素敵です。

ふしぎな力のせいで、これから何かが起きそうです。
どきどきで、先が気になる作品です。

というよりも、ピースがハマっていくという言葉がとても似合う丁寧に描かれた名作です！
キャッチコピーに偽りなしでした！

ちょうど区切りの位置まで読み進めてからの投稿となります。
キャラたちや読み手である私たちが認識した点が線となって繋がっていくことを実感できる稀有な作品です！

投稿時のシチュは不明ですが、どれほどに綿密なプロットを組めばこの作品が仕上がるのか、と思わせてくれるほどに重厚な物語です。
時間軸を扱う作品なので複雑そうに感じるかもしれませんが、展開の区切り方も読み手に配慮されているため、身構えすぎる必要もありません！

また、昔ながらの通信的なものを上手く活用していたりと、読み手側を楽しませてくれる仕掛けも十二分に施された名作、ぜひともあなた自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか！

本当に、変わらない日常が１番
幸せなんでしょうね！
でも願いが叶うなら…とは
欲張りですね！
変わらない日常が、続く事を
願います！
素敵な作品です！
みなさんも、是非読んで
くださいね！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（454文字）

　率直に言ってしまってこの作品の魅力を一言で伝えることは難しいです。
　一見不条理に思える展開にもその一つ一つの出来事には必ず理由があり、その緻密なストーリー構成を描く作者様の力量には感服することしきりです。
　謎が謎を呼ぶ展開の果てにはいったい何が待ち受けているのか？
　その一言一句に目が離せません。
　是非ご一読を。

この物語は、起こってしまった危機があって、それを異能者たちの配置を変えて回避しようとします。一度でなく何度も配置を変えつつ回避を目指すその様は、まるで失敗しながら少しずつ開けてゆくからくり箱のようです。しかもそれが幾重にも入れ子になっています。
そして最適解が見つかり危機が回避された時、
「カチ！」
という音がしたかと思うほどの快感が押し寄せて来るのです。
作者様はきっと、このからくり箱を楽しんで組み立てていることでしょう。
だからこの物語は、こんなに面白いのだと思います。一読をお勧めします。

謎が一つ解けると、また新たな謎が。
「どういうことなの！？　ここに繋がってたの！？」と驚きつつ、この先の展開が気になって目が離せません。

作品中に出てくるギミックなようなものも、なるほど！　となるものばかりで、作者様の力量に感動します。

是非、読んでみてください。

数話進むたびに過去の伏線が回収される。真実を一つ知ると過去の話が一新される。何回読んでも楽しめます。