並列世界における理論

最初は超能力物語と思いきや。実は時間軸や並列世界論などに関して学術的に興味深い物語です。
少し難解ではありますが、自分も影響受けました。
時間の非連続性については橋本紡先生のリバースエンドでも少し語られていますが、この物語はより理論的に語られています。
決定論が収束する形はシュタインズゲートの世界とも合い通じるものがあります。
過去、現在、未来は常に繋がっている。この事はパーフェクト・スリー・ペアの概念も想起させます。
ちょっと難しい小説ですが、中々読み応えがあります。
未来が過去を決定する概念は二千年代の並列世界論に提唱されていますが、この物語はより一歩踏み込んだ提唱をなされています。
無限に存在する世界において並列世界の分岐法がとてもしっくり来る形でまとめられています。
矛盾がある様で中々ないかと思います。
時間軸に関する学びにはとても良い小説です。
犠牲の果てに主人公達は果たして何を得るのでしょうか。
夜中に目が覚めてしまい、つい気になって拝読させて頂きました。
深夜遅く失礼致しました。

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