力ある者の責務

力ある者は決して怒りに囚われてはならない。

常に冷静足る心構えでなくてはならない。

方やの父の名前は「武雄」
方やの父の名前は「幸雄」

これは子らの未来を予言した名前であったのか。
主人公が武芸を用い、復讐をなさんとする為の。

されど、その影には「幸雄」の死がありて。

彼の死は主人公に何を与えるというのか?
愛か、或いは未来に幸福か?
それは力ある者らへの戒めでもあったか。

そして、全てを操りし「帝国」の目的は何たるか?

異世界ファンタジーにおけるSF奇譚が今開幕する。

というレビューは置いて、プロローグが中々印象的でした。プロローグは往年のSF古典に近い創りながら次の話の中身は事実上の異世界ファンタジーです。
最初は少し自信が打ちのめされそうな雰囲気もありましたが、基本主人公の強さは揺るぎないものです。

異世界ファンタジーでありながらダークファンタジーでもありそうなので、比較的重厚な話が好みの方々には良いかとも感じます。

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