さらっと描かれているけれど、かなり深い作品だと感じました。幸福を願わぬ人間などいないだろうに、いつまでもこの世に報われないままの人があふれているのは、人間の望みはひとつひとつ異なっており、文字通り「彼方立てれば此方が立たぬ」という状態になるからなんだよなと痛感しました。そしてラストがしびれました。そう結ぶのかと。是非、沢山の方に読んでいただきたい作品です。最後に作者様へ。深い感嘆をもたらしてくれる作品をありがとうございました。これからも頑張ってください。