冬の揚羽蝶

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（341文字）

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主人公は、彼女は。
今、ひらり、ひらりと、舞っています。

二人が舞っている空の彼方は、待っていた、広い世界。

たとえ、抑圧から解放されたそこが、現実の世界ではなくても。

二人はお互いを思い、生きていました。
結末をどうお感じになられるかは、読まれた皆様のご想像、それぞれに。そんなお話です。

美しい。ただ、その一言をお伝えしたい物語でもございます。

どうか、拝読なさって下さい。

ラストの捉え方から評価が分かれる作品かもしれませんが

私は美しいと感じました。

ヒロインである彼女の在り様、考えた方、感じ方、姿勢、希望、そして絶望、

そして彼女を見守る彼も。

作者様の鋭い感性にただただ脱帽するのみです。

是非ご一読ください。