緑色のドロドロした液体

有り得ない。
しかしここでは有り得る。
なぜなら、そのように文を積み上げた物語だからだ。

身近にあるものに、別の形を与えるというのが、創作の発想の第一歩だと思う。 私はこれを「脱構築」という概念に近いものだと認識している。 本作はやまびこに別の形を与えている（我々が本来…続きを読む

この小説の登場人物は狂っている。 頭のねじが何本かはずれ、倫理観がおかしい。 そんな人物を、過剰な修辞や言動で描いても、読者にはなかなか伝わらない。 私見で言えば、気持ち悪さの重複…続きを読む

本エッセイは、このサイトの利用者なら誰でも共感できるでしょう。 何時間も、何日も、何ヶ月も机にかじりついて唸り、ひらめきに喜び、行き詰まりに悩み、どうにかこうにか筆を先へと進めて行…続きを読む

『鉄塔武蔵野線』『その鉄塔に男たちはいるという』等、鉄塔を扱った作品にどうにも惹かれる私です。 そして今作には、鉄塔で黄昏る少女が登場するのですが、自身の原風景と結びつくのか、その…続きを読む

この飲み会の面白みを伝える言葉を残念ながら私は持っていません。 だからどうか、２話と３話を読んでみてください。 そうしたら、４話、５話と、自動的に最後まで読み進めてしまいます。 …続きを読む

それっぽことを言ってはみたものの、その内実は特にない。 ただ数十年間生きた実感として、それはたしかに私の中にある。 2024年現在、生まれながらにしてその人生の目的を定められた人間…続きを読む

本エッセイは、「雪とは？」からスタートする。 知らない人の方が少ないだろう。雪は雪だ、としか言いようがない。 そこをあえて再確認する作業に、筆者も、読者も時間を割いている。 ある種…続きを読む

読んだ方がいい。
そして想いを馳せればいい。
それが小説という形で、彼ら、彼女らと通じ合う方法です。

誰しもが、「私こそ至高！　最強！」となる、そんな夜を経験したことがあるでしょう。 当然私にもあります。 そんな日の空気と思考回路が、端的に現れていて、すっと我がごとのように感じてし…続きを読む

人間、生きていればいろいろある。 誰だってそう。 人の間と書いて人間。関係性で成り立っている。 この方の抜きん出ているのは、人生を文章という形で読ませる力だ。 奇を衒った文章では…続きを読む

『ロミオとジュリエット』で、ジュリエットがバルコニーで言う台詞ですね。 名前は変わってもその本質は変わらない、というような意味合いだと理解していますが、美しさを開花・維持させるため…続きを読む

死ぬと、意識も消える、というのは、意外と大事なことなのかもしれませんね。
まあ、私はまだ死んだことがないので、本当の所はわからないのですが……