概要
自分がいた。どうしようもなく自分だった。
過去作品、再編集。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!自分の作品を正当に評価できるのは自分だけだ
本エッセイは、このサイトの利用者なら誰でも共感できるでしょう。
何時間も、何日も、何ヶ月も机にかじりついて唸り、ひらめきに喜び、行き詰まりに悩み、どうにかこうにか筆を先へと進めて行く。
周りがなんと言おうと、私の書いた、この作品はおもしろいのだ。
この信念は揺らぎません。
ただ、世間の評価というのはまた別なのですよね。
そこで作家は一喜一憂するのだから、ままなりません。
だから、私は私がおもしろいと思った、この感覚を、いかに他者に伝えることができるか。
それっぽい言葉を使うなら、いかにしてコンテクストを広げることができるか。
それが普遍化ということなのではないか、ということを念頭に、今…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物語とは灰になるもの
せっかく綴った物語が、評価されず、誰にも読んでもらえない。
怖ろしいことにネットに投稿サイトが出来てから、そんな、「読んでもらえない」人の数も激増してしまった。
目に見えて分かる、人気の差。
X(Twitter)の呟きのごときが、或いはテンプレと呼ばれる作品が、みるみるうちに多くの評価を集めて書籍化していくその裏で、私たちのような「読まれない」側の者たちは、フランス革命前夜、第一身分第二身分を遠く仰いでいた第三身分98%であるかのように、底辺にうず高く、埃のように、くすぶって積もっている。
そんな中、衞藤萬里さんは創作ノートを燃やした。
文字どおり、炎の中で灰にしたのである。
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