人間、生きていればいろいろある。
誰だってそう。
人の間と書いて人間。関係性で成り立っている。
この方の抜きん出ているのは、人生を文章という形で読ませる力だ。
奇を衒った文章ではない。
ただそこにある人生を、淡々と文字に落とし込んでいる。
エピソードからは喜怒哀楽を通り越し、諦念がにじむ。
タイトルに「人間が嫌いです。」とある。
その「嫌い」からは、逆説的な愛が感じられる。
より良く生きられるようにとの、願いと訴えがある。
嫌いだと豪語するご自身が、どうしようもなく人間的だ。
あなたはこう言われることを嫌うかもしれないけれど、
ただ書き、表現する
それは、ヒトが人間として生きていく上での、希望の一つなんじゃないかと、私は思うのです。
現にこうして、あなたの表現に魅了された人間が、ここに存在しているのですから。