誰しもが、「私こそ至高! 最強!」となる、そんな夜を経験したことがあるでしょう。当然私にもあります。そんな日の空気と思考回路が、端的に現れていて、すっと我がごとのように感じてしまいます。わかっているのです。それは幻だと。一歩外に出てみれば酔いも覚めます。そんな儚いワンマンショーを、今宵も誰かが演じているのです。