両親を亡くし、虐げられる生活をしていた蝶子は、ある日下った神託により
蛇の神様である氷雪に奉げられることになる。
食べられることを覚悟して花嫁となった蝶子だったが……。
という所から始まるシンデレラストーリー。
最初のシーンが印象的ですっかり蝶子と同じ気持ちで読み進めてしまいましたが、
よく見れば氷雪様は最初から「嫁にしろ」と言っており、一言も生贄とは言ってませんでした。(町人、及び私が勢いで勘違いしてましたね。失礼しました)
自分に自信のない蝶子と
クールですが言動のあちこちに優しさがにじみ出る氷雪。
二人の交流を本作はメインにしています。
ゆっくりと関係をはぐくんでいく二人の様子が本当に微笑ましいです。
また、氷雪が住んでいる「神様」側の町の設定や様子も丁寧に描かれているので、二人の生活を光景としてイメージしやすかったです。
(後から読み返して「あっ」と思う所も多かったので、読み終わった後読み返してみても他の真じゃないかと)
シンデレラストーリーが好きな人に是非お勧めしたいです。
39話までを拝読してのレビューです。
蛇神さまの生贄に――と思いきや嫁として迎えられる類型で始まる物語です。
両親も亡くなり村の厄介者扱いだったヒロイン蝶子。
それとなく庇ってくれる幼なじみの男はいたものの、もう生きることを諦めています。
蝶子の自己否定はわりと徹底していて、心をほどくのにヒーローは手を焼きます。
なかなか甘い雰囲気に持っていけないし、怪しげな横槍は入るし、絶賛苦闘中です(頑張って!)
ヒーローである白蛇神の氷雪さま、出会いから神としての恐ろしい力を開示して蝶子を怯えさせたり嫉妬してあからさまに不機嫌になったりと、可愛らしいところがあります。ただのスパダリとは違う味わいを求める読者にオススメ。
そしてこの作品でとにかく良いのは、神の世界とそこに暮らすキャラクターたち!
屋敷で甲斐甲斐しく働く13人の童子や、赤と青の雀たちの可愛さが天元突破です。
にぎやかな町へ出れば落ち目の神さまもいるし、邪な穢れは神域にちょっかい出してくるし、屋敷の庭の細かい描写も生き生きしていて豊かな世界観が立ち現れます。
その中で少しずつ笑顔を取り戻すヒロイン尊い……。
自分に自信がなさすぎるヒロイン、ちゃんとヒーローの愛に絆されてくれるといいな……と見守っております。
残り11話、完結保証のようですよ!
両親もなく村人虐げられてきた蝶子は、ある日突然『蛇神様の花嫁』として生贄にされてしまう。
だが死を待つだけの蝶子の前に現れたのは、美しい神、氷雪だった。
氷雪や可愛い童子達や雀に囲まれ、少しずつ心を開いていく蝶子だが、彼女を狙う禍々しい存在もあり──?
この物語の最大の魅力は、何と言っても、もだもだしている氷雪と蝶子の関係性!!
優しくしたり、嫉妬したり、甘やかしたり、甘えたり……蝶子のために本当に色々な技を繰り出してくる氷雪に、読んでいる側はすぐにメロメロになってしまいますが、タイトル通り恋愛経験ゼロな蝶子は、氷雪の想いに全く気付きません。
「これでも、気付かない……だと……!?」と悶えながら読むことになり、じれ恋好きにはたまりません。
そしてもう一点注目したいのは、オリジナリティ溢れる神域の表現。
人間界や神の街へ繋がる門の発想や、雨を降らせる氷雪の姿など、他の物語では見た事がない神聖な世界観は、思わず唸ってしまう程にワクワクゾワゾワと心が躍ってしまいます。
読めばきっと、誰もが氷雪に恋してしまうはず。
蝶子よ……このままいつまでも、この焦れ恋を見せてくれ……いやしかし、氷雪様のために早く気づいてくれ!!
心からそう応援してしまう物語です。
生贄として差し出されたヒロイン蝶子が、殺されると思っていたのに、神様である氷雪に嫁として暖かく迎えられ、幸せになっていく和風ファンタジー。
虐待され続けた経験から、好意をそのまま受け取れない蝶子だけれど、あたたかい毎日に心が溶けて。
もうね、使用人の童子や小鳥が可愛すぎるし、回を追うごとに大人でかっこいいだけじゃない、嫉妬するヒーローも見れたりしてきゅんきゅんです。
蝶子の反応にはじれじれするけど、確実に氷雪に心を奪われているのがわかります。氷雪のあられもない姿をうっかり見て、逃げ出し追いかけっこするシーンは、心がバタバタしました、暴れたいとてつもなく可愛い。
氷雪が蝶子を選んだ理由が気になりますが、両思い待ったなしの温かい話にときめいています。
(24話まで読了)