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沼蛇の魔女と石の巨人 第39話 リンデルの魔女(その2)
沼蛇の魔女と石の巨人 第40話 リンデルの魔女(その3)
第38話(その1)と合わせ、三話かけて「沼蛇の魔女オーリィ・誕生編」、一応ここまでとします。そろそろ本編に戻らないとお話が進みませんので。
ですが、第40話の幕切れの侯爵の思わせぶりな口ぶりでお分かりの通り。魔女になったオーリィがその後ノーデルの片隅に住み着くまでには、もう一つ二つ語るべき物語があります。実はそれを「リンデルの魔女(その4)として書いてしまおうか、とも考えたのですが……またもや先延ばしします。それはアグネスとオーリィが出会ってから明らかに。
アグネスは教会の高位聖職者で、元リンデル人。ここを押えておいて下さい。
悪魔に魂を売って家督簒奪を企むクロエ(オーリィ)の叔父ギュスターブと、その悪魔ケット・シーのロイズ。今回は「宿敵を返り討ち」という趣向です。
原型作品「麗しき蛙売り」では、散々に打ちのめされ敗北したオーリィの、舞台を変えてのリターンマッチ。いやまぁあの二人にはですね、お仕置きは必要だと思っていましたので……作者の私も一つ、溜飲を下げさせていただきました。
地の大蛇竜グロクス。名前は度々出てきましたが、キャラクターとしての登場は今回が初。神裁大師コナマもその名を讃える、大地の炎を司る大精霊。一言で言えば神。とても強くて偉いのです!
……ですがその、書いてみたらなんかこう……いきなり現れてカワイコちゃんをナンパ。「わりとそこら辺にいそうなレベルのエッチなおじさん」みたいなキャラクターに。「やや、これはちょっと威厳に欠けるかな?」と一度は思ったのです。
ですが、これで通すことに。このグロクスの「人間味のある俗っぽさ」はいわば古代ギリシャの神々の持つ風情。ならばそれこそが、残酷で偽善に満ちたこの世界の人間の「教会の神」とのいい対比になるのでは、と考えました。
そういう効果が出ているのか、あるいはただのエッチなおじさんなのか。そこは皆さんにお任せで。
次回はメネフサイドから、冒険再開の予定。お楽しみに。
※本文スクショは、第40話のお仕置きシーン。