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沼蛇の魔女35:対アグネス用特殊ゾンビ登場

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沼蛇の魔女と石の巨人 第35話 穢霊騎士団(その2)

 久方ぶりの更新になりました。
 メネフたちのパーティの前に立ちふさがる、新たな中ボス。その名も「穢霊(じょくれい)騎士団」。今回は(仮)は付けなくて済みそう……サブタイ通りですから。
 騎士「団」なんですが、一体の敵。前回もシモーヌの口からある程度の情報は明かしてますし、特に捻りもないので解説を。アグネスと共にテバス古城に攻め入ってシモーヌに返り討ちにされた教会の聖騎士団、そのアグネス以外のメンバーから造った不死怪物を、シモーヌがこねくり回して一体に合体、妖馬に変えたモンスターです。

 なぜ「馬」なのかと言うと……それは次回。そこにもシモーヌの邪悪な意図がある、とだけ、ここでは思って下さい。

 さて、はっきり言ってこれは「キモい」。生理的にこれまでの中ボスをぶっちぎりにする不快感の漂うモンスターですし、なにより人道的に酷すぎる。
 「生命に対する凌辱」。文中でも明記しました。ただし作者の私としては、ただのグロテスク表現ではなく意図あってこのモンスターを生み出しました。

 次回以降、そこを展開していきますので、今はお待ちください。

 今回のその他の見どころ。

 実はアグネスは元リンデル人で、オーリィの過去にまつわる秘密の一端を知っている、というところ。ただでさえ仲の悪い魔女と聖騎士なのに、これは面倒事必至。もちろん面倒なことにします。ご期待あれかし。

 もう一つ、これまであまり触れなかったベンの内面というか、心境。もっとも、彼はやっぱり単純な獣であることは間違いなく、そんなに難しいことは「わからない」わけですが。「だからわかることを頑張る」という健気なところがこのキャラの魅力と思っていただければ。
 彼の見せ場も今後考えてあります。それも今後にご期待のほどを。

※本文スクショは穢霊騎士団、その奇怪醜悪な姿。

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