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沼蛇の魔女24:ケイミー大いに「激鳴」す

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沼蛇の魔女と石の巨人 第24話 猛禽の激鳴

 まさかの大逆転、メガタウロスゾンビ(仮)君は元より、あのシモーヌまで撃退してしまうという。ケイミー大活躍の一幕です。
 実を言えば。ここ数回のテバス古城前の激闘は、ひとえにこのケイミーを書きたかった、そのお膳立て。作者の私のそういう都合で大敗を喫したテツジ君などは実にいい面の皮というか、散々なわけですが。
 次のチャンスはあるから!頑張れテツジ!

 大怪物を倒したケイミーとメネフの作戦、これ自体は、本作を最初から読んで頂いている方にはもうオチはバレバレでしょうね。何の捻りもない、第4話の展開の単純な繰り返し。
 作者の私としてはここはひたすら「熱い展開」が書きたいというだけ。「びっくり作戦で読者を驚かせよう」とはあまり思ってませんでした。

 ただし、驚かせるべき展開は、その次。
 ケイミーの怒りの叫びに、あのシモーヌが何故あれほどまでにおおのき逃げ出したのか?そこを「んん?」と思っていただきたい。
 そしてそのために16話で伏線も貼っておきました。侯爵の間でケイミーを窓の外に閉め出したのは、ここで二人が「初対面」の体裁を取りたかったため。

 ケイミーとシモーヌ、この二人は本作の原型作品の一つ、「オーリィと黄金の林檎」の中で深い因縁があります。ある意味、ケイミーはオーリィよりもシモーヌとバチバチやり合っていた間柄。今回のケイミーの怒りの叫びは、前作のとあるシーンが念頭にあってのオマージュです。
 そして本作では、多分ケイミーはシモーヌとは一番の因縁関係を結ぶことになります。「あの子」というキーワードを覚えておいて下さい。

 サブタイトルの「激鳴」という言葉について。この言葉、実は正体不明なのです(何)。
「鳥が縄張り争いなどで激しく鳴く様」を表す一単語は無いか?思い浮かばなかった私、Microsoft edgeのAIチャットbing君にそうお伺いしてみたわけです。そうしたら勧められたのがこの「激鳴」という言葉。
 ふーんなるほどそのまんまの言葉だね、と。これならよかろうと「猛禽の」にくっつけてみたら、語感バッチリ。よしこれで……と思ったのですが。AI君の言うことは嘘もあるので万事裏を取るのが大事。早速激鳴をGoogle君でググッてみると。
 そんな言葉出てこない。いや、ギター愛好家の間で「これ激鳴だわ!」という使い方があるらしいんですが、逆にそれしか出てこない。
 bing君、キミどっからこの言葉拾ってきたの??もしや合成した?
 迷うことややしばし。ですが。あまりにも字面がカッコいいじゃありませんか、「激鳴」!唯一見つかった用例の「ギターがギュンギュン鳴る様」も、この場面のケイミーの声にイメージピッタリ。もう他の探す気が失せまして。採用となった次第です。
 

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