https://kakuyomu.jp/works/16817139557167329916/episodes/16818093079952305735沼蛇の魔女と石の巨人 第31話 氷獣強襲(その1)
今回は魔城内に先行したオーリィ・ゾルグの変則コンビが、中ボスクラスモンスターと遭遇・対決するお話。魔城内での初バトルになります。
……いや久々の(汗)。カクヨムでファンタジーなら、こういうシーンというか見せ場をもっと作らなければ、とは思うのですが。
メガタウロスゾンビ(仮)君に続く二体目の今回の中ボスモンスター。炎熱魔法を得意とする魔女オーリィに対抗すべく、シモーヌが造った冷凍魔獣。カチカチに凍ったまま何故か動く大熊のゾンビ。ノート内ではフロストベアー(仮)君としておきます。
ただ彼なんかちょっと……しょぼくね?っていう気は、実は作者の私がしていたり。どう見てもタウロス君の方が強そう。ぶっちゃけ本文内でも匂わせている通り「テツジがいれば」シャベル一振りでお終いになるはずの敵です。彼がいない今だから登場させられる。
この辺は単純に強い敵をインフレさせるのはメリハリも効かないし、後々困るので。敢えて調整しています。ただしその分、バトルが面白くなるように「熱耐性」という能力を付加。オーリィの魔術が通用せず、ゾルグでは力不足の敵。さぁ次回どうする?と思っていただければ。
効かない魔術、といえばもう一つ。ベアー君には石化の術は効かない。というより、「本来は石化術が効かないはずの不死怪物、シモーヌの造った雑魚クラスなら何故か(中途半端ではあるが)効く」っていうのは、今後の布石です。本作における石化術の理屈というか作動原理は私のオリジナル。こういうのは作者の都合でどうにでも出来るのですがポイントは「シモーヌは雑魚怪物は造るには手を抜きまくり、あげく放置してただ飼い殺しにしている」という点。石化術のお披露目は、実はひとえにそこを描写したいがための仕込みです。
そしてこれはシモーヌの「動機」についての匂わせ。気にしておいて下さい。
オーリィとゾルグの「変則コンビ」。変則ですが、実に息があっていますよね、と自画自賛。魔女でありながらどこかおっとりとして世間離れしたオーリィと、世の中の表も裏も知り尽くし利用するしたたかなゾルグ。対称的、だからこそ噛み合うという感じで、書いていて楽しいです。
変則コンビといえばもう一組。ケイミーとゲゲリの漫才(え)は、これまた今回のお楽しみの一つ。
さて次回。フロストベアー戦の決着と、今度はメネフ達が別の敵と戦います。引き続き新キャラ・アグネスがメインになる予定。
引き続きよろしくお願いします。
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