https://kakuyomu.jp/works/16817330666557495210/episodes/16818093080435718797怪異さまナー☆TSU・CHI・NO・KO そのジュウニ 小姫(そのイチ)
サブタイがややこしい(汗)。今回・次回の「そのジュウニ」はちょっとした山場なので、本作初の前後編です。というか、予定より字数が長くなっちゃったので(またかよ)。区切りのよさそうなところで前後に分けることにしました。
お話の内容はいたってシンプル、「ノッコの冒険」、この一言につきます。どうにもヤスデのことが気になるノッコが行動を起こすという。
ノッコは本作のタイトルロールのヒロインですが、実はこれまであまり積極的に動いてはいないというか。堅苦しく言えば「象徴的ヒロイン」、簡単に言うと「マスコットキャラクター」。ストーリーを進めるのは主に早苗、いろいろ面白くかき回すのが仁美。二人のセンパイが頑張っていて、ノッコ自身は悪く言えば「お飾り」。「ちんまり可愛く舞台の片隅に陣取ってリアクションで花を添える」というような役柄でしたが。
今回はついにそのノッコがメインヒロインの本領(の片鱗)を発揮する回。作者の私としても力の入るところです。
ノッコの尾行シーン、これは江戸川乱歩のジュブナイル、「少年探偵シリーズ」の雰囲気を出したいと思って書きました。小林少年が謎の悪漢を一人で追跡、秘密のアジトに潜入するあのお馴染みのシチュエーション、あのハラハラ感。うまく出せたでしょうか?
そして待ち構える悪漢はといえば本作では……八ッ神恐子(苦笑)。
一言で言って、これはヒドイ(苦笑)。
ただ、「偉そうなことを言って見掛け倒し」ではなくその反対で「言動はダメダメなのに実はちゃんと強い」キャラという。一ひねりしてみました。今後も彼女は「見かけ倒れ……ない!」という感じで動いてもらう予定で。強敵ぶりを発揮しつつも本作が本来コメディであるということを大いにアピールしてもらうのが、八ッ神恐子の大切な役回りになります。
さて次回、後編はピンチに陥ったノッコに思わぬ助っ人が、という感じ。ご期待下さい。
↓本文お試しスクショ、八ッ神恐子の妖術シーン。うん、これはヒドイ(苦笑)。