Nico

月がきれいに出た夜。 街角のカレー店には、怪しい二人組と騒がしいブタの貯金箱が居た。なぜ居るのかと問われると、彼ら全員、訳ありでして──。

あるのは２人の会話だけ。 情景も表情も行き先も、ご想像にお任せします。 ごゆっくりお楽しみ下さい。

閉ざされた部屋。意識のないまま横たわる、病み衰えた夫。 時が止まったようにすら思える病室で、彼女は不意に懐かしい音を耳にする。 ※五年ほど前に書いたものを転載しました。

夜の海中を漂いながら、物思う男。 【アルファポリスおよび小説家になろうにも投稿しています。】

Nicoさんと、同じタイトルで別作品書いています。 タイトル以外は全て自由。詩だったり、短編だったり。 同じタイトルでも書き手が違うとどんな作品になるのか……お楽しみください。 …

俺に電話するなよ。 そう思ってた俺の、何気ない一日。 ―― この作品は、板野かも様主催の個人企画 第4回 匿名短編コンテスト・光VS闇編 【光サイド】 https://kak…

２月１４日。暦の上ではもう春だが、俺に春は来るのだろうか。 ―― この作品は、‪ 第4回 匿名短編コンテスト・光VS闇編 【闇サイド】 https://kakuyomu.jp/…

ふと思いついて、テンションのままに書き上げた短編です。 大切な相棒とのお別れを描いた、少し切ない話ですが、良かったら…。 ―SNS上で、あるフォロワー様と話してインスピレーシ…

静かに降り始めたはずの雨は、すぐに土砂降りへと変わっていた。 灰色に煙る街の片隅、小さな屋根の下には二人の男が佇んでいた。 一人は、明日を思って笑顔で。 一人は、過去を想って仏…

【夢はない。目標はない。でも大学は入らないといけないから勉強をする――】 厳格な父の下、そんな考えを持って日々の生活を送る『私』。 しかし、受験勉強場所に見つけた喫茶店にて非常…

何となく集まった寄せ集めの仲間と、放課後の部室でゲームに興じる―― 拙作「異世界通いと契約ヒロイン」のスピンオフ的作品です。 とは言っても、こちら単独で読んで全く問題ありませ…

もし、自分より大事な人と死に別れたとして。 それでも一目でいいからもう一度会いたいと思えるなら。 一生に一度だけ。夕暮れ時に唱えれば。 黄昏時にだけ、そんな願いをかなえてくれる。…

通っている高校が春休みに入って以降ずっと、私は気になっていることがある。 痴呆の祖父と、その世話をする祖母についてだ。 毎日毎日、必ず一回祖父は言う。 「僕と結婚してください。…

怪獣が上陸中の街並みを、寛太はスクーターでひた走る。 ポケットに捩じ込んだスマホからは「緊急怪獣速報」の不快な警告音が鳴り響く。 彼が危険を冒して、被災地に留まる訳とは──。 …

村はずれの洋館には魔物が住んでいるから近づいてはいけない。 父も母も、村人達もそう言っていた。 青年は言いつけを破り、度胸試しだと洋館を目指した。 だがそこには魔物はおらず、美し…

　基本暗めなネガティブ系の物語。 　学校に行けなくなった小学生（「友だち」）とか、ハッピーエンドが嫌いな作家（「ハッピーエンド」）とか、友人に自殺された男（「つもりはつもり」）…

「カクヨム3周年記念選手権～Kakuyomu 3rd Anniversary Championship～」 お題目の為、書き下ろしました。 中世ヨーロッパをイメージした短編です…

「あぁ、また失敗した」そう言って男は、世界を巻き戻す。 彼女を真に助けられる、その時が来るまで――。 ※『数千字以内の短編で、最低5回ループさせろ』というお題の下、書いた短編小…

空：訓読み『そら』『あく』、 　　音読み『くう』、 　　表外読み『むなしい』『あな』『うつろ』 ※【空】をテーマに短編を書く、という、 　 所属している同人サークルでのお題にそ…

香鳴裕人様主催の自主企画 同題異話SR -May-『きみに会うための440円』参加作品となります。

時代の変わり目には封印が揺らぐ。 ゆめゆめ、警戒を怠ることなかれ―― 祖父の亡き後、小さな神社を引き継ぐことになった少女、桜花。 時代の節目に立ち会うことになった彼女は、代々神…

卒業式の日、高校三年生の夏男は幼馴染の春子に告白する。 彼女の返事はすげなかった。けれど…。 これは人生で最初で最後の、もう二度と経験したくない、甘くて苦い初恋―― ゆあん…

地元でも評判の名高いカフェを再開して三年。 閉店後のお店で交わされる、私と彼女のいつものやりとり。 「あぁ本当ね。もうこんな時間……でも、これだけ終わらせてからね」 「そんなに…

※自主企画参加作品。企画主旨に合致していないと判断された場合は、参加を取り消してください。※ ※本作は一田和樹さんの自主企画【『選ばれて異世界に転生した100人が全員自殺した…

四月一日。世界が幸せな嘘にまみれる日の、とある出来事。 ※小説家になろう様にも、同じ物を投稿しています。

この作品は、 「第3回 匿名短編コンテスト・パートナー編」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889074323 に出品した作品です。 結果…

かつて画家を目指していた佐伯保は、あることがきっかけで再び絵を描きはじめる。それが、ある再会をもたらす。

皆さん、古くなった指輪はどこへ行くかご存知ですか？ リフォームされるばかりではないのですよ。

Ｗｅｂ上の小説投稿サイトで小説の感想、レビューを書くときには、基本その作品の良いところだけを書いていきたいという、自分の姿勢について語っております

トイより少し大きいミニチュアプードルのロンは、その大きさのために不遇な状況に身を置いていた。

あの春の終わりに、もう一度戻れるならば。 そして、令和へ。 ※平成の終わりから、令和にかけて繋ぐことをコンセプトに書かせて頂いた小説なので、一話毎にカウントダ…

けしごム様の自主企画｢このお題のおはなしを書いてください。【雪についた足跡をたどってみたら】｣参加用です。 なくしたものを見つける話。

死神と噂される君と行く、一泊二日の旅行譚。 死神とバタフライ効果の話です。

－短編（読了時間 約４分）－　 新人の宇宙警察官は、宇宙をパトロール中に、 不可思議な声を耳にした――。 　新人の宇宙警察官は、一台の宇宙船に乗って、宇宙をパトロール中だっ…

－短編（読了時間 約３分）－　 少年が見つけた回る円盤。 少年はもう一度、その円盤と出会う――。 　その時、少年はまだ言葉も知らぬ赤ちゃんだった。 　母と、ベビーカーに乗せ…

【第5回カクヨムWeb小説短編賞・最終ノミネート作品】 －短編（読了時間 約２分）－　 有名な画家の新作は、あいちゃんから見て“不思議な絵” 　美術部のあいちゃんは、ある…

いつもの日常。 ちょっとだけ非日常。 目が覚めたら…？ カクヨム3周年選手権　参加作品

3周年おめでとうございます。

短いです。

カクヨム3周年記念選手権参加作品 お題「『カタリ』or『バーグさん』」

　ある地方都市のバス停で、吉田は少年のような見た目の青年と出会った。 【関連作リスト】 　本作からはじまった失恋男子と片想い女子シリーズのインデックスですが、話は独立している…

　ほっとしている自分がいた。よろこんでる自分がいた。自分の気持ちを、いやでも自覚した。そして――罰があたったと思った。 【関連作リスト】 　失恋男子と片想い女子シリーズのイン…

いつものブレンドで、と頼めば、いや頼まなくても、いつもの席に座ればいつものコーヒーが出てくる。 喫茶店にあった紙と、喫茶店になかったペンがきっかけとなり、男は店のために一肌脱ぐ…

文化祭で私達のバンドも出るって決まったのはもう9月に入ってからだった。 カクヨム3周年記念選手権　2日目 お題「二番目」 こんな感じの二番目もある、はず・・・

人類が高度文明を失ってから数十年。 生き残るだけで精一杯の世界では、娯楽用品が廃れていた。 そんな中、廃墟から価値のありそうなものを見つけ出して売ることで生計を立てていた少年カタ…

あんなに計画を立てていたのに、どうして私の財布には30円しか残ってないの！？

　１９７４年、アメリカ合衆国・ハワイ。人生の終焉を迎えつつある一人の元航空冒険家の前に、バーグさんが現れた。 ※カクヨム３周年記念選手権第１０日目参加作品です。テーマは『カタリ…