Nico

同一主人公でありながら、まったく趣の違う短編三作。 それをシンプルでありながら表情豊かな文体で、時に妖しく、時に美しく描く。 一作ごとのクオリティーも非常に高いですが、三編通して…続きを読む

それでもゼロじゃない可能性を信じて白球を追う高校球児。 大人になるとがむしゃらにに頑張るよりも、スマートに効率よく成果を出すほうが評価される。それでも、無様にもがき続けることはき…続きを読む

一見不釣り合いな、お笑いと魔物（本作では情魔と呼ばれる）退治という冒険活劇を見事に融合させた作品。 その他にも、新たな仲間との出会い、大切な人との別れ、各人が抱える葛藤や悩みといっ…続きを読む

セリフが一つしかないと聞き、どんな奇を衒った作品かと思いましたが、ある意味想像を超えていました。静かでときに温かく、ときに悲しい物語がたった8000字の中で実に見事に織りなされてい…続きを読む

一言で言うなら、傑作です。 世界観、キャラの設定、ストーリー展開、込められたメッセージ性。すべてが緻密に計算されており、無駄がありません。爽快感溢れる（かつての）英雄たちの活躍を…続きを読む

ミステリーでありヒューマンドラマ。おしゃれなのにコミカル。 色んな要素を絶妙なバランスでブレンドした、飽きることのないストーリー展開に作者のセンスを感じます。読んでいて実に心地よい…続きを読む

「リフト・バレーの幻」もそうでしたが、描いているのはある人物の人生。もちろん特筆すべき偉業を成し遂げた人たちの半生であるのは間違いないのだが、それを壮大に、華麗に描くストーリー性、…続きを読む

タイトルのセンス、込められたメッセージ、情景を余さず描き出す描写力、ミステリー要素を含んだ魅力的なストーリー。 一つの物語として、ここまで完成度が高いものを、私はカクヨムで読んだ…続きを読む

とにかく、うまい。面白い。よくもこれだけバラエティーに富んで完成度の高いショートショートをいくつも書けるものだと唸りました。 普段は全部読んでから☆を付けますが、途中で我慢できずに…続きを読む

詩集……でいいのかはわかりませんが、強い口調で発せられる不満、抵抗と、思いのほかストレートな言葉で語られる希望、未来。その二つが一つの物語の中に同居している不思議な作品たちです。尾…続きを読む

作者様がカクヨムに感謝しているがゆえの改善提案だと思いました。私も同じく、半年前にカクヨム（=私にとっての初投稿サイト）に出会い、小説を書くことに新たな喜びが生まれました。だからこ…続きを読む

発達障害にいじめ、余命一ヶ月……いくつもの理不尽に苛まれる七瀬。一見、彼女の自由奔放さに任せて一ヶ月の出来事をなぞっているようですが、向日葵や景色の描写、七瀬と賢太の心情の変化、所…続きを読む

正直オチはある程度予測できましたが、その構成には途中まで気がつきませんでした。見事としか言いようがない。

「令和短編アンソロジー」参加の一話目は、正直お祝いムードの中でよくこんなダークな作品を持ってきたなと思いましたが（失礼）、二話目のくだらなさ（超失礼）、三話目のシュールと日常の風景…続きを読む

喫煙における最も重要な要素は、その行為、その時間そのものにある。そう感じさせる秀作です。

あっと驚く見事なオチ、ではないかもしれません。でも、この結末だからこそ、作品の価値がある気がします。 他の作品では、「あっと驚く見事なオチ」を見せている作者さんなので、意図的にこ…続きを読む

タイトルも含めて、してやられた感……とてもほっこりする素敵な裏切りでした！

書道パフォーマンスの魅力を、友情とほのかな恋愛を通してとてもうまく表現されてると思います。 ご縁あって共同制作してもらってますが、評価はもちろんそれは抜きで。純粋に好きなお話です…続きを読む

設定とテンポの良さに思わず引き込まれました。タイトルも秀逸。企画物でこれだけの完成度の作品が次々と書けるセンスは羨ましいです。

Audience(L)さんも仰ってますが、そうとしか言えません。面白すぎる。作者さんのセンスを感じます。

しりとりというシンプルな遊びを題材に、見事なストーリーが展開されます。 「ルール」という言葉の「決まり事」という意味、「る」で始まって「る」で終わるという特徴を巧みに使った秀作だと…続きを読む

短い話の中で、よくもまあこれだけのものを詰め込んで、綺麗にまとめ上げるなという腕前です。プロットに叙述、緊迫感あふれる描写。降雨話を書いてみたいけど、そう簡単に書けるものではないと…続きを読む

情景描写や心理描写が上手ですね。カクヨムでは少数派な気がしますが、小説というのは本来こういうものだと思います。

心の底にあって、普段は出てくることのない言葉をそっとすくい上げているような詩集です。それでいて自分の記憶や感覚と重なる部分があります。 喜びだったり切なさだったり、怒りだったり。色…続きを読む

無駄のない設定と描写・文体。短い話ながら、とても完成された作品だと感じました。特に、妹を語り手としているところに戸松さんのセンスを感じました。妹の口を借りて「さよなら」を言うことで…続きを読む

作品を読んでいただいたご縁で読ませていただきました。が、お返しでレビューはしない主義なので、純粋に作品の評価です。 第一印象は、「不思議な作品」です。が、読むにつれてその展開や「問…続きを読む

なぞなぞの形を取りながら、絶望と希望の物語をとても上手に描いていると思いました。ロンドンを舞台にした作品の雰囲気もいい感じです。淡々とテンポよく進めながら、登場人物の心境をきちんと…続きを読む

そして、どんな日常の些細なことでも小説になりうるということを示した作品だと思います。見事です。

今にも音楽が聞こえてきそうな臨場感、ライブの疾走感がたまりません。 登場人物もとても魅力的で、テンポのいい文章なのですが、登場人物の心の揺らぎが過不足なく描かれています。 難点…続きを読む