震えるほどの傑作
- ★★★ Excellent!!!
タイトルのセンス、込められたメッセージ、情景を余さず描き出す描写力、ミステリー要素を含んだ魅力的なストーリー。
一つの物語として、ここまで完成度が高いものを、私はカクヨムで読んだことがありません。
――人類最速の男が見る夢とは。42.195キロを誰よりも早く走り切ったエリックが抱いたものは。流した涙の意味は。
場所を移しながら、時間を変えながら、少しずつ真実が明らかになるストーリー。「間違った進化」の象徴として提示される「人類進化の図」。
「震えるほど」というのは誇張ではなく、本当に読みながら鳥肌が止まりませんでした。傑作中の傑作。