最後の約束

作者 野々ちえ

74

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★★★ Excellent!!!

天気と同じで心の中に雨が降っている青年から、彼の気持ちを暗くさせている原因を聞く、まん丸な吉田のおじさん。
青年の打ち明け話を聞くだけで、全然アドバイス無いのに青年の気持ちが上向きになっていく様は見ものです!
これが年の功ってものなのでしょうか?
青年だけでなく、読んでる私の気持ちまで溶きほぐしてくれる吉田のおじさん。……すごいです。

★★★ Excellent!!!

バス停に佇む一人の青年。
降りてきた客が自分であることを確認し、明らかに落胆する素ぶりをみせる。

日常生活でこのような場面に遭遇したら普通はどうするだろうか?
きっとそのまま何も触れずに立ち去るだろう。

しかしもし、その客が吉田さんだったら……?
そこにドラマが生まれるのです。
さてそのドラマ、一体どんな結末が待っているのか、一緒にその「最後の約束」を確認してみませんか?

★★★ Excellent!!!

読後の、なんという静かで、優しくて、切ない余韻。
胸がきゅっとするけれど、でもとても温かな気持ちにもなりました。

夜のバス停。雨まで降っている。そこに、ぽつんと人が一人、いたとしたら。
その人が、今にも辛そうにしていたら。
手をさしのべることは出来るのか。静かに寄り添って、話を聞いてあげることは出来るのか。
私は多分、悩むだけ悩んで、結局黙ったままになってしまうだろうなと思いました。この小説を読むまでは。

この先会うことはないであろう、見ず知らずの、とても辛そうにしている人。
自分がほんの少しだけでも話を聞いてあげたことにより、その人の苦しみがほんの少しでも取り除かれたら、それはどんなに素敵な事だろうかと感じました。

助けを求める見知らぬ人。その人の傍に寄り添う勇気を後押ししてくれる、
そんな小説でした。

★★★ Excellent!!!

夜、ある地方都市のバス停で。
その日バスを降りた男、吉田は、そこで肩を落としてバスを見送る一人の少年を見かける。
とても辛そうな様子の少年。彼はここで、誰かを待っているのだろうか?
気になった吉田は、彼に「こんばんは」と声を掛ける。彼の抱えているものが、気になったから……

バス停でのふとした出会い。
辛くて悩んでいる人がいたら、それが見ず知らずの他人でも、勇気をもって歩み寄ってみませんか?そうする事でその人の心に、救いを与えることができるのかもしれません。