人前では泣きたくないのが男だけど

文体が読んでいて心地良いですね。心理・情景の描写が回りくどくなく適切で丁寧です。

青年と中年男の組み合わせで、さわやかに失恋話をまとめるなんて、しかも男の涙で締める、なかなかうまくいかない気がするんですが、読後のすっきり感は見事です。

登場人物が主人公一人だとこうはうまくいかなかった気がします。中年男の吉田さんの存在がいいのかな。

関連作品も読みましたが、こちらの方が好みでした。もっと難しいでしょうが、元カノさんの物語も読んでみたいですね。