翼には心を乗せて

作者 マスケッター

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★★★ Excellent!!!

 誰かが、やらねばならなかった。誰もが思い付き、誰もが手を付け、そして思いついた誰かの中には、「モノ」にできる力の持ち主もいたはずだ。

 だが、やり遂げたものはいない。

 なにしろ彼女の名前には魔力がある。聞いただけで翼を、自由と可能性を感じる『魔法の名前』だ。だから誰もがしり込みした。関係ないよと目を背けた。だがここに――本当に書いてしまった書き手がいる。彼は(彼か彼女かは定かでないが、ともかくも)恐れを知らず、挑戦し、飛び立って、目的地まで一度も着陸しなかった。讃えられるべき偉業である。

 偉大なる、バーンストーマーに、拍手を。

 なお、その書き手は、現在進行形で、今も世界(カクヨム)を飛び続けているもよう(笑

★★★ Excellent!!!

(※ このレビューにはネタバレを含みます。注意してスクロールしてください)









『リンドバーグ』の名前に実在の当人を絡めるネタは誰もが考えるが、実際には上手くいかない……というかネタが思いつきません。
かくいう私もそれを試みて挫折した者の一人です。
しかしながら今作はよく纏まってます。純粋にそのことに驚きと、そして敬意を表します。
さらには物語としての起承転結もしっかりしていて、リンドバーグ本人を含めたバーグさんのキャラ作りもしっかりしています。
読了感も良く、4000字以内とは思えない物語の広がりや奥行きを感じさせてくれます。
個人的な要望としては今後もこの、過去の偉人に会いに行く系の話を読んでみたかったり。
本当にこの一話の短編だけで終わってしまうには惜しい一本です。

★★★ Excellent!!!

青い空、輝く海、白い砂浜。
静かで眩しく、穏やかな時の流れは、老人に夢を見させるには格好の場所だったに違いありません。
冷たい世界と隔絶された、老いた英雄の物語の結末は、希望に満ち溢れていました。
現実と物語が絶妙に溶け込んだ作品、束の間の心の安らぎに、是非。