我々の中の、『誰か』が書かねばならなかった『物語』

 誰かが、やらねばならなかった。誰もが思い付き、誰もが手を付け、そして思いついた誰かの中には、「モノ」にできる力の持ち主もいたはずだ。

 だが、やり遂げたものはいない。

 なにしろ彼女の名前には魔力がある。聞いただけで翼を、自由と可能性を感じる『魔法の名前』だ。だから誰もがしり込みした。関係ないよと目を背けた。だがここに――本当に書いてしまった書き手がいる。彼は(彼か彼女かは定かでないが、ともかくも)恐れを知らず、挑戦し、飛び立って、目的地まで一度も着陸しなかった。讃えられるべき偉業である。

 偉大なる、バーンストーマーに、拍手を。

 なお、その書き手は、現在進行形で、今も世界(カクヨム)を飛び続けているもよう(笑

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