誰もが思うが、誰もが描けない物語。

(※ このレビューにはネタバレを含みます。注意してスクロールしてください)









『リンドバーグ』の名前に実在の当人を絡めるネタは誰もが考えるが、実際には上手くいかない……というかネタが思いつきません。
かくいう私もそれを試みて挫折した者の一人です。
しかしながら今作はよく纏まってます。純粋にそのことに驚きと、そして敬意を表します。
さらには物語としての起承転結もしっかりしていて、リンドバーグ本人を含めたバーグさんのキャラ作りもしっかりしています。
読了感も良く、4000字以内とは思えない物語の広がりや奥行きを感じさせてくれます。
個人的な要望としては今後もこの、過去の偉人に会いに行く系の話を読んでみたかったり。
本当にこの一話の短編だけで終わってしまうには惜しい一本です。

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