最初からちょくちょく出てくる謎の数字を気にしながら読み進めていくと……いつのまにかに二度読みしちゃうちょっと切ない短編傑作。私は一度もそれを使ったことがない人間なので、意味が分かったあとも「そういう仕様だったのか…」と謎の切なさも味わいました。けど、私の人生にもこんな青春がありますようにという祈願を込めて、それを使ってみたくなりました
コミカルなのに、切ない。二回目は必ず違う印象を受けるけど、切なさはそのままの素敵な短編。
数字と数字、そしてそれらを繋ぐ矢印が作品中に出現します。どういう意味なんだろう?よし、見破ってやる。意気込んで読み始めましたが、×印でやっとわかるという始末。惨敗。数字に注目して読んでたにも関わらず、二人の会話がスッと入ってくるのもお見事。説明過多でも説明不足でもない絶妙な文章に、ぜひ踊らされてみてください!
数字が下がった時は、素敵な時間だったはずなのに。最初の×と最後の×の意味の違いが切なすぎます……。
最初から出てくる謎の数字に、これはなにを表しているんだろうと思いつつも、物語へ。物語は二人の掛け合いが主になって進んでいきます。爽やかだな、と思っていたら……。そして、最後。数字の意味がわかると同時に、タイトルの意味や、どうして掛け合いがメインだったのかが理解できて、思わず読み直してしまいます。爽やかさを味わいたい方、胸をキュッと締め付けられたい方、そして、二度読み必須の面白さを味わいたい方、ぜひ読んでみてください。
冒頭から日付と謎の数字が出てきます。1度目は、謎がわからぬまま読み進め、後半で、そういうことだったのか!と気づかされます。2度目は謎を理解した上で、数字を追っていきます。おーおー。ほんとだ、確かにそうなってる。と喜びます。そして3度目に物語も含め、改めて読み、数字の増減をみると、胸が苦しめられるような切ない思いをします。楽しかった時間や、だんだんと減っていく時間、そういった気持ちの変化までも数字に出ているような気がしました。仕掛けはもちろん、ストーリーの展開もおすすめです!
説明が難しいのですが、本当にいろんな「なるほど」がつまっています。こういう視点から世界を眺めてみるといろんなことが新鮮に感じます。その作者様のセンスに脱帽致しました。数字もなんだか気持ちに現れているような……?そんな気もしてしまうような、いろんな角度で、いろんな物事が味わえる物語でした!
タイトル良いですねぇ。このセンス、見習いたいです。ギミックもさることながら、ほろりと切ない恋の短編です!
ギミックの面白さはもちろん、恋人2人のボケとツッコミのリズムが心地よい作品です。そのあたりの巧みさは「さすがのえるさん!」と唸っちゃいます。そんな2人の恋の行方、見届けてくださいませ。
数字の増減に、何だ? これは。 読み進め、繰り返し、理解したとき。 物語の時系列と距離感を推し量ることが出来るだろう。 遊びのある文章は、大好き。
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