当作品における「空」が二つの側面を持っているということが作品をより深く味わうための一つの鍵となっていると私は思う。青い「空」に期待を、「空」の卵に悲しみを、…そして「空」の心には夢をとでも言ったおこうか。これ以上は言えないが、この作品に触れればこの言葉の意味もきっとわかって頂けるはずだ。切なさに閉じ込められるような作品、是非多くの方に読んで頂きたい。そして読了後には一度でもいいので考えて欲しい。「空」には何がある? と。