「身分差 和風」を含む小説

神喰いの花嫁――。それは神に嫁ぎ、神の肉を食べて死ぬ少女の呼び名である。大正時代風の世界を舞台に、死と再生を繰り返す神とその花嫁に選ばれた少女が出会い結ばれる。 生まれも育ちも違…

一介の物売りの庶民娘・陸玉蘭（りくぎょくらん）は、宝晶宮の支配者で太守・楊明（ようめい）の寵愛を受けることになった。 身分の差に戸惑う玉蘭。 楊明は玉蘭を正室にしたいと言い張…

文明開化に沸き立つ時代。その波は菓子の世界にも広まっていたが、和菓子職人の父を持つ杏は食べたことがなかった。 使いの途中に出くわした人は五年ぶりに再開した青年だった。礼だと振る舞…

　元孤児の小夜（さよ）は凍え死にかけていたところを村長に引き取られ、虐げられながらも暮らしていた。しかし十六になった日、自分が引き取られたのは、“神の末裔”を名乗る醜悪な領主に義…

　極東の島国で妖の王を討ち取った青年トキは、そのとき自身もまた死に絶えたはずだった。気がつくとそこは、故郷より遥か西に位置する異国の地。持ち物はトキの仕えていた姫の薙刀のみ。 …

ザックス王国の第一王女であるリナリアは、幼い頃、神様と呼ばれる者のいたずらで、異世界(現代日本)に飛ばされた過去がある。 ショックのためか、記憶をを失ってしまった彼女は、自分と瓜…

左大臣家の二の姫である小野咲良《おののさくら》は、香の薫物《たきもの》づくりが得意である。結婚に興味がない彼女であるが、最近では父親が縁談相手を連れてきてちょっとうるさい。 そん…

★異世界にトリップしてしまった女子高生の夏乃（なつの）が、持ち前の明るさと身になじんだ古武道を武器に、呪詛に苦しむ王弟を助け恋をする、和風ファンタジーです(≧∇≦*) 　私の作品…

『ぎりぎり公卿』の姫君・沙那は、恋に奥手で恋人もできたことがないと嘆かれていた。 ある日、従妹であり帝の寵愛を受ける女御・紗子が行方不明になったと知らされた沙那は、紗子の不在をご…

平安時代には六種香（りくしゅこう）と呼ばれる室内用のお香があった。 まず、春の梅花（ばいか）、夏の荷葉（かよう）、秋の侍従（じじゅう）や落葉（らくよう）、冬の黒方（くろぼう）や菊…

　植物の心を感じ取ることができる能力を持つ京千尋(かなどめちひろ)は、元許嫁によって仕事も家も奪われ、鉢植え売りをしていた。そんな彼女が再会したのは、大切な桜の木を再生し自分の心…

政略結婚でド貧乏な伯爵家、桐ケ谷《きりがや》家の当主である律哉《りつや》の元に嫁ぐことになった真白《ましろ》は大きな事業を展開している商家の四女。片方はお金を得るため。もう片方は…

山神様の供物として一生を祠の中で暮らさなければならない少女は、帝都からきた男性に祠から連れ出される。男性によって少女は知らない世界をたくさん知り、幸せに溢れた生活を送る。

願いを一つ叶える代わりに人間の寿命をいただきながら生きている神と呼ばれる存在たち。その一人の蛇神、蛇珀(じゃはく)は大の人間嫌いで毎度必要以上に寿命を取り立てていた。今日も標的を…

元は武家の娘だった遊女が、かつて許婚だった大将軍様に求婚される話。 全て遊女言葉で書いています。 ※小説家になろうにも重複投稿。

運命が予測不可能な方法で人々の生活を絡み合わせる世界で、ミヤコは感情を持たない若者アレックスに出会います。ミヤコは普段、魅了して生命エネルギーを吸収するサキュバスですが、アレック…

今は天下泰平を謳歌する極東の島国・暁津洲が、群雄割拠の只中にあった頃。八鍬国の徳永家には、「解語の花」と称される美しい三姉妹がいた。 始まりは、縁談を拒んだ一の姫の入水だった。姉…

突然土蔵に閉じ込められた男。閉じ込めたのは、仕えていた主の娘。嫁入り前の娘は夜な夜な男の元に通い、手を握ってただ「思い出せ」と囁く。訳も分からず男は暗がりの中で娘の声を聴き続ける…

400年も続く由緒正しき陰陽師の家系に生まれる桐花未桜。しかし、陰陽師としての才能はなかったが、いつも笑顔で優しい性格。使用人や町の人に愛される。幸せな日々を過ごした。13歳の時…

平安時代。中納言家の一の姫である彩姫には日課があった。夕暮れ時に御簾の外に出て、庭を眺めるというもの。 この日も、いつものように乳姉妹である、七里と共に眺めていると、一匹の狐が迷…