「袴」を含む小説

九州の田舎の高校に転入した﨑里裕佳子は、いつも弓道場でひとり朝練に励む袴男子が気になっている。弓道部員でもあるクラスのムードメーカー、川野章に尋ねてみるが心当たりがないと言われ、…

巫女装束が好きな弥生は、幼馴染で神社の娘である比女の巫女姿をいつも観察している。 その好きという感情は、ほんの少し変態的で危うい。

「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」〈二十句連作部門〉への参加作品です。 【解説】 ※雲の峰：盛夏、聳(そび)え立つ山並みのようにわき立つ雲。 積乱雲。 夏といえば入道雲であ…

「しかし、なんだなあ、老いらくの恋は身の破滅だな・・・」 政五郎が妙なことを口にした。 「赤城の万次郎が、若い妾を溺愛して、四十八手本の女役にしたり、いっしょに歌舞伎見物に出かけ…

【2000字】ほぼ会話文の短編です 今回は登場人物がいろいろ入れ替わりますが、伝わるかなあ……（笑） 例の兎のウッキー＆サッキー家族の物語。 木星に住んでいるサッキーの実父ウサジ…

お題「本屋」です。

【カクコン8中間突破作】【一幕完結/全三幕】 　氷雪のような美貌の海賊船団副大将は、睥睨する 「日本という島国の領土ごときを、国とよび 　一〇〇年超えて狭い陸地を奪い合う、陸将と…

静岡市葵区駿府城公園隣にある静岡県庁。その地下にある『オカルト苦情対策室』に勤める主任、金田一華子の元に一本の電話がかかってくる。 「今から掛川まで来てくれないか」という主査、岡…

「頑張るってなんだ？……生きるってなんだ？」誰もが何度も思い、自問自答を繰り返しただろう言葉……。それらに答えは無い。 どう受けいれ、どう昇華するかだろう。 若くして結婚した主…

　※毎日12:05頃に更新予定。 　あらすじ。 　いきなり異世界・魔法の息づく『成和日本』に飛ばされた白、藤、青の三人。 　三人は、髪型と恰好は違うものの、顔も身長も体格も皆…

ウサ耳頭で緋袴姿の宇多は、神々が住む山で生きる神使。過去は謎だらけ。風を操るすごい力を持っているのに、自分が仕えている神様、ミツキの社で日がな1日ごろごろして楽しく暮らしている。…

フォトウェディングで着た、紋付袴が フォトウェディングで着た、純白のドレスが 忘れられない二人は お互いの腹肉をつまみ合って、エヘヘと笑う。

【あらすじ】 平安時代、御堂関白こと藤原道長が生きていた時代、道長四天王の一人、平井保昌はある想いを抱き、悩んでいた。宮中で見かけた和泉式部のことが気になって仕方なかったのだ。保…

(※お試し投稿、気が向いたときに更新) 苫米地憲剛（とまべちけんご）はとある長閑な田舎町で生まれ育った。小麦色に焼けた肌にそばかすを散らした、人好きする、笑顔が眩しい青年だ。春…

素直になれないお嬢様女学生と無表情書生さんの、少し不思議な微糖恋物語。 女学校に通う『碧子』は、ある日教室にいた幽霊に取り憑かれてしまう。 幽霊の正体は一週間前に事故でこの世を…

時は大正。東京府、浅草。 祖国から逃れてきた魔女は、おさない少年をひろう。 やがて美青年へと成長した少年、壱（いち）は、口をきいてくれない魔女に、もどかしさをいだくようになるが─…

僕が部屋の中でくしゃみをした時だ。 たたたっ ドアの向こうを袴姿の侍が横切ったんだ。 気のせい？ 僕はもう一回くしゃみをしてみた。 たたたっ

卒業式。それは教育課程を全て修了したことを証明し、祝う式典。または、お世話になった先生方や両親に感謝の意を示す行事。或いは学校で苦楽をともにしてきた仲間との別れを惜しみ、新たな門…

《あらすじ》 保原《やすはら》透《とおる》は独り身で、田舎の山の中で陶芸と金継ぎの作家をしながら、事務員のアルバイトをして生活している。 32歳になる年の4月、叔父、勝呂《すぐ…

6年間過ごしたキャンパス。支えてもらった恩師との話に、名残惜しさが深まっていく。 KAC20227「出会いと別れ」参加作品。