概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!物語最後、イソヒヨドリの声が沁みます。
すごーく、時間をかけてゆっくり拝読させて頂きました。それでも作中の登場人物が 一人一人が輝いていて、何ヶ月経った後に続きを読んでも色褪せないのです😌
前半から惹き込まれるものがありましたが、中盤から後半にかけては特に面白かったです。続きが気になってしょうがない展開が続きますッ。
青春✖️ホラー✖️恋愛……現在と過去が交差する要素があるのですが、そこが良いのです!
タグもしっかり注目されたし✨なのですが、「同性愛」要素は、男性の方でも嫌悪感なく読める流れになっています。
ヒニヨルはそのタグに気がつかずに読んでおりましたので、「え、え、そういう事なの?」と途中慌てましたが、とてもスッキリと…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春ケミストリー 恋愛とミステリーとの化学反応に魅せられて
この物語を一言で表すとしたら『ケミストリー』という言葉を選びたい。
意味として化学(反応)や相性、また、協調関係のニュアンスで使われる表現。
学園生活で過ごす青春の場面という日付のページをめくる度、主人公の【﨑里裕佳子】の成長を含め、その意味合いが恋愛だけでなくミステリーとしても次第に色濃くなっていくのだ。
たとえるなら、炎色反応のように様々な色合いで金属片を燃え上がらせるように、生徒の意欲を高まらせ、教育熱として温かい心で迎える化学の先生との関わり合いと成長とがある。
さらには、はじめは疎に撒かれ、点在する人間関係の立ち位置を、まるで有機的な結びつきから不可逆的な化学反応を経て得…続きを読む - ★★★ Excellent!!!えぇっ? これ無料で読めるの!?
無料で読めるの!? 無料で読んじゃったけどいいの!? って感じです(笑
めちゃくちゃ面白いです!
読み終わったあと、よく思いつくなぁこんな話……と呟いてしまいました。
主人公裕佳子に思い切り前のめりになって感情移入しながら読みふけりました。
時に応援し、時にハラハラと見守り……。
そもそも自分は、作者さんの短編「ごう、ごうとうなる」を最初に読んだ者です。
それが実はサイドストーリーと知り、本作「イソヒヨドリの町で」を読むに至りました。
フラフラと花の蜜に吸い寄せられるハチのように、作者さんの描く風景に惹かれたのです。
あとから知ったのですが、この作品は「東京創元社×カクヨム 学園ミステ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!思ってたのと違った。でもそれが良かった。
最初は、「思ってたのと違う」と思いました。
「あれ、今回の学園ミステリ大賞って、『この世に存在しないような特殊能力を扱った作品は対象外』なのでは?これはライバルが1人減ったな…ぐへへ」と、非常に打算的に考えていた次第。
しかしぐいぐい引き込まれる。そして、タグの「同性愛」。読み始めた時にはあまり意識しなかったため、前半の山場で目玉が飛び出るほど驚き、飛び出たまま読み直し、伏線に気付いて「確かにミステリーだ」と納得。そこからはひたすら登場人物に感情移入してしまい、ハラハラドキドキでした。
『この世に存在しないような特殊能力』部分も、どちらかというと心象風景というか、思春期なら誰もがうっすら…続きを読む