水彩画で描かれたむき出しの魂たち

不可抗力で住み慣れた町を離れ、父の実家で慣れない暮らしを始める少女。彼女をめぐる同級生や関係者、それに九州北部の四季のうつろいが、水彩画のようなタッチでていねいにつづられています。そして彼女が恋をする『幽霊』の正体とは――。
名残の雪のような、不思議な読後感のある作品です。
続編も楽しみにしております。

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