「思い出 短編」を含む小説

ある日、突然に停止した、ふたりの時間。 彼女はそれでも、訪ねてゆく。 彼の部屋を。 思い出の部屋を。 そうして触れた、日記帳には……。 ＊某公募用の短編となります。

「断る」 　そう言って俺・小室英次は、幼馴染でありかつての恋人・有栖の寄りを戻そうという頼みを一蹴した。 　今の俺には、将来を約束し合った、入間 碧（いるま　みどり）先輩とい…

　もとは「ポケットの中」というお題のとある短編コンテスト応募作☆ 　「ポケットの中…」と言われたら、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』が一番に思い浮かびますが、そ…

人生は洗濯の連続なんよ。byクリーニング屋のおばちゃん どこにでもありそうでどこにもはないワンシーンを切り取った短編。青春と呼ぶには淡すぎる1ページを大人になっても握り締めたまま…

結婚を考えていた７年付き合った彼氏に突如として別れを告げられた主人公結依《ゆい》。 失恋による傷心で無気力な時期を経て、仕事のガラスアートに全精力を傾ける日々を過ごす中、アルバ…

遠い過去の、ぼんやりとした思い出の中。 僕は、彼女の……涼子の姿をふと、思い出した。 あの時に見た、ヤマブキの黄色の花を背景にした、彼女の微笑んだ姿を。 第１３回空色杯500…

本文にもあらすじがあります。 「私はマーガレット」、この話より約300年前のお話。後のマーガレットがマーガレットになる前、それは彼岸花を顔にびっしりと植えていた。 ヒガンバナと…

図書室で見つけた栞を返すよ。頼まれたから。 でも多分、あなたと私は分かり合えない。

　もとはとある「ひと夏の思い出」をテーマにした8000字までの短編コンテスト用に書いた8000字ギリギリの短編です☆ 　ジャンルはホラー、ミステリー、ファンタジーのどれにするべき…

私の母はピンクが好きだった。 ブラウスやワンピース、水筒もバッグもハンカチもピンク。 だから私のあだ名は「フラミン子」、略してフラ子だ。

好きでした。あなたのことが。 とてもとても、好きでした。 修学旅行。 それは、中学生最後の思い出を飾る大イベントだ。 若槻　未央奈（わかつき　みおな）には、同級生に、想いを寄…

連載小説、blood oath血の誓いに出てくる 龍天明のお話です。 一応過去と、龍家について描いております。 前編後編にわけて、終わらせる予定です。

翡翠の海に囲まれた島で、少年は腐れ牛の怪を喰う化け猫娘に出会った。 中途半端に人間臭い娘に、人なのか、モノの怪なのかと問えば「どっちがいい？」と聞いてくる。 そんな娘と友だち…

何度も見る過去の夢。 始めはただ懐かしい思い出に浸っているだけで楽しかった。 大学生活の過去と未来を繋ぐ見えない糸。 　 　 「アンガージュマン」のスピンオフ作品。 前作を読んで…

「託宣によりあなたを『神の助け手』としてお迎えいたしました」 　突然の嵐に投げ出され、九死に一生を得た傭兵トーヤが目覚めると、そこは見たこともない豪華な宮殿の一室であった。 　…

10年の間、王子妃教育を受けてきた公爵令嬢シャーロットは、政治的な背景から王子妃候補をクビになってしまう。多額の慰謝料を貰ったものの、婚約者を見つけることは絶望的な状況であり、シ…

　この風に飛ばされたら、楽しいかもしれない。 　なんて思ったのが運のつきだった。ある台風の夜、猛烈な風を傘に受けた“私”は、その勢いで飛ばされてしまう。暗闇の海のような街を俯瞰し…

雪が降り積もった庭で、はしゃいでいる娘を見ながら、俺はばあちゃんに出会った日のことを思い出していた。 子どもの頃、母の恋人が来るといつも外に追い出されていた。大したことじゃないと…

少しかわった青春の思い出、一話完結の色んな恋愛が覗けます。