概要
街の映画館の思い出
小さい頃、「ドラえもん」の映画を観た街の映画館が、今でもつづいていることに感謝して。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!私にとっても思い出の場所!
冒頭を読んで「もしかして……」と思い、「下高井戸シネマ」ということばが出てきた瞬間、「やっぱり!」と叫びそうになってしまいました。
世田谷に住んでいたことのある私は、この映画館に何度か足を運んだことがあるのです。
スクリーンも音響もイスの座り心地も、いわゆるシネコンには到底かないませんが、本当にその映画が観たいひとだけが集まっている、あのこじんまりした空間の、静けさのなかに高揚感のある空気は忘れられません。もちろんそこで観たホラー映画も……。
最近は遠出が難しくなったこともあり、ついつい近くのシネコンばかりに足を運んでしまう私ですが、「昔ながらのちいさな映画館よ、どうか消えてくれるな……」と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「場」の共有、「記憶」の共有
カクコン10を盛り上げるためと称して短編部門応募者をやきもきさせる(新作が大量投下されるとランキング順位が下がるじゃん……)企画「お題で執筆!! 短編創作フェス」。第二回のお題「雪」に対し、本エッセイは「映画館」を組み合わせてきました。
「映画」ではなく「映画館」なのがポイント。作品中で取り上げている映画館、コロナ禍によるダメージもクラファンで乗り越えたとか。そうした映画館への想い――作者はもちろん、映画館の経営に関わる人たち、そして「ドラえもんの映画館」が共通認識になっている地元の人々の想い――がしみじみと伝わる良エッセイです。
何故人は映画館で映画を観るのか? レンタルビデオやDV…続きを読む