素敵な作品を紹介しますね!
千葉の房総で心理カウンセラーを営む主人公は久坂撫子。
独身。彼氏なし。インスタントコーヒー好き。お掃除がちょっぴり苦手。
でも腕は確かです😏✨
作家さま自身カウンセラーです。
なので、ここに訪れるクライアントたちはとてもリアルで、
現代社会の問題も浮かび上がってきます。
とても日本人らしい頭が痛くなる悩みだなと思う。
カウンセラー視点で描かれ、
撫子さんがどのようにクライアントの心のモヤモヤを見つけ、
癒してゆくか、タイミングや言葉選びなど勉強になります。
だいたい一話完結型です。
読みやすくて、分かりやすい。
人の心は複雑で、だからこそ優しく寄り添って心に向き合う撫子さんに
思わず相談したくなりますよ。オススメします(´っ・ω・)っ📚✨
心理カウンセラー・久坂撫子が、訪れるクライアントたちの心の闇と向き合い、解きほぐしていく連作短編です。
舞台は千葉県の海辺にある小さなカウンセリングルーム「てのひら」。
日々のコーヒーとアナログな道具に囲まれながら、撫子は一人ひとりの心の痛みに真剣に向き合います。
印象的なのは、カウンセリングの現場描写がとてもリアルであること。
予約制の理由、沈黙を「待つ」技術、問診票の活用など、専門的な知識が自然に物語に織り込まれています。
心理士という仕事を知らない自分でも、「こんな風に人の心を支えるんだ」となんとなくイメージ出来ました。
また、ケースごとの人間模様が濃く、心の複雑さと温もりが染み込んできます。
主人公・撫子は決して完璧でも華やかでもないけれど、クライアントの心に寄り添う姿はとても誠実で温かい。
時には厳しく、時には友達のように距離を縮め、そして「卒業」を目指す姿勢が一貫しています。
このプロフェッショナルな姿勢が、物語全体を優しくも芯のあるものにしてるのでしょう。
これは個人的な感想ですが――読み終わった時、人ともっと丁寧に接していこうと、あらためて自分を見つめ直す気持ちになります(*^-^*)
心理や人間関係に興味がある人はもちろん、人に寄り添うお仕事をしている人にもおすすめしたいです。(もちろん、そうでない人にも楽しめます♪)
二十八歳の心理カウンセラー:久坂撫子は、千葉県の海が見える房総に一人暮らし。
完全予約制の『てのひら』にて、カウンセリングを生業にしていた。
腕は確かだが、経営はいまいちな撫子。
天パで、趣味&彼氏ナシ。
仕事もプライベートも、インスタントコーヒーがお供な彼女は、クライアントを日々カウセリング『継続』から『完了』="卒業"へと導いていく──
基本、1話完結形式。
命や人の思考、そこに至る心理回路など、普段の"何気ない"が自他共に与える影響について、考えさせられます。
ある意味、作中のクライアントだけでなく読者側も己の中で"対話"できるような作品です。
作者様、ご本人がそもそも心理カウンセラーの方なので、学びしかない。
かつ、撫子の活躍を見守ったり、人間ドラマとして楽しめたりもする良作。
最高ですね。
ぜひご一読を❀