「伝奇ホラー」を含む小説

人間の精神や肉体を変質させ、時に伝説の悪魔や邪鬼といった現象として現れる「怪異」が人知れず蔓延る世界。 交通事故による一年半の昏睡から目覚め吸血鬼の怪異を身に宿してしまった青年…

高校二年の夏休み。 虎の絵を見に行った二人の幼馴染は、虎を見た。 ――――その、あまりに恐ろしい、怪異としての虎を。

初投稿です。よろしくお願いします

神代より伝わる、神の力を宿す十の宝『十種神宝』 鏡が二つ、剣が一振、玉が四つ、比礼が三種で、十種 　沖津鏡（おきつかがみ） 　辺津鏡（へつかがみ） 　八握剣（やつかのつるぎ） …

なんだろう？　鬼かなんかの話。 肉喰いたくって人里に下りてきたら、性交渉に耽る男女を見つけて、それに興味が湧いた。みたいな感じ。 勝手な想像で手を動かすからどうなることやら。 わ…

山の上に、吸血鬼たちの学び舎はあった。彼らは学び、遊び、血を飲み、穏やかな日常を送っていた。ぼんやりとした死と忘却の予感に浸されながら。ある日、生徒のひとりである光岡正は、森木明…

閉じられた村を、出る手段はたったひとつ。 白羽の矢に選ばれること。 だから、私は矢を盗んだ。

とある夜、前触れもなく黒川桐絵という女子大生が飛び降り自殺をした。しかしその死には理解できないことがあった。彼女の死を巡って友人・葉月陵のもとで不可解な事件が起こるようになる。 …

　見えない筈のものが視える……。 　他人の死相が視えるという特異な眼を持つ少年 成瀬蓮司。 　呪術師の祭塚一条は、蓮司の依頼を受け、怪異に巻き込まれた成瀬家の調査へと繰り出す。 …

激しき情念は鬼と為り、神と為る。 其は自覚無き故に呪には非ず、生きたる者の業たれば霊に非ず。 業念が巻き起こす、奇なる現象を《生魑-いきすだま-》と表す。 ここに綴りますはそう…

１９９４年の初夏。大学院生の橘川と立花は学術調査の名目で伊豆諸島の小島を訪れた。 日子島――領有されて八十年になるこの離島には、今も人が寄り付かない。 固有の生物相を持つこの島は…

　魚たちが、幽世と現し世の狭間へ導く。 　水彩画家、矢賀崎亨は、妻の瀬那を失った。 　彼女の記憶が薄れてしまったことに怯えつつ、彼は思い出を取り戻そうと奔走する。 　現実とも…

　あったことか、なかったことか。エルデーイの領主ヤーノシュ王の娘イロナは、スコロマンスの悪魔にさらわれ、ほかの少女たちとともに魔女として育てられる。だがある日、彼女は悪魔に囚われ…

──4月19日、火曜日。 僕、日向蓮(ひむかいれん)は、人体自然発火現象によって焼死した── 何の変哲もない普通の人間だったにもかかわらず、突如として焼死してしまった少年、蓮。そ…

幕末から明治にかけての生人形師に、松本喜三郎という男がいた。 彼によって「生人形」というジャンルは創り出され、そして彼の死によって終わった。 喜三郎の知らぬところで、その生人形…

学生時代に親しくしていた友人、真津蛾晴男（まづがはるお）が久しぶりに会いに来た。 若いころ一緒に夜遊びをして回った金持ちの放蕩息子が、いまは見る影もなく落ちぶれていた。 彼は言っ…

　記憶喪失の僕を苛む、『人魚姫』のごとく美しき少女の夢。 　僕は僕を取り戻すために、失踪したミステリィ作家である叔父を追って、『人魚伝説』のある山奥の隠れ里へと向かうが、そこには…

　※編集者ツッツー添削OK 　日本一長寿の多い町、辰原町。 　その町に住む高校一年生の桐嶋健太がある朝、目を覚ますと、ベッドの傍らに美しい少女が居た。 　自称、未来から来た…

　あたしの名前は赤眼のセンリ。芸を売って生計に変える芸人さ。日銭稼がにゃおまんま食い上げの毎日で、宴座を求めて東へ西へ、街から街への旅烏の人生さ。 　さてさて、今日も得意の演舞…