「第9回キャラクター小説大賞」を含む小説

西暦79年、ヴェスヴィオ山の噴火で埋もれた街・ポンペイ。 その街には、噴火を予言した幼い少女がいた。少女の名はアティア。 アティアは、紫の瞳と紅い瞳を持つアルビノだった。そして、…

捨てた思い出と、忘れた名前と、隠した感情を、海に拾いに行く話し。 「カラのはら」 　たった一通のメールで再会できるかは、僕とあの子の選択だけで決めるべきだった。海で会おう…

隆史は幼い頃に助けた妖精から、三十分だけ時間を巻き戻す事が出来るという不思議な力をもらっていた。 だけどせいぜい唐揚げとフランクフルトのどちらを食べれば当たりかだったり、ちょっ…

《作風はコミカル・シリアスなミステリー、自伝的エッセイ風、探偵小説》クスリと笑える探偵小説。居酒屋店員、コンビニ店員、花屋、雑貨店主、30名の人物が全員生きて躍動。 《物語の主…

本を買いに行ったついでに目覚まし時計を買ってしまった。しかし、その目覚まし時計にはとんでもないオプションがついてきた。異世界生物と、うだつの上がらない青年とのチグハグなコミニュケ…

　須田春彦には代々継承された不思議な力があった。 　それは、霊や妖怪が見える、触れるという異能。 　その力のせいで不遇な日々を送っていた彼は、大学に入学し普通の生活を送ること…

小学六年生の女の子、葛葉一夏(くずのはいちか)は、祖母の住む田舎の農村で夏休みを送ることになった。 化け狐伝説のあるその村で、不思議な少年、ヨウと知り合う。 決して触れることの…

　ここではないどこか、『大いなる神』への信仰が正道とされる世界。 　かつて稀代の歌姫と評されていたクラリッサは、引退後南の島へ一人旅する──つもりであった。しかし彼女を乗せた船は…

西暦２０５８年。日本は超少子高齢化によって経済的に衰退していた。銃を持つほどの治安の悪化。アンドロイドのノウハウが仕事を奪う。裕福B区とど田舎A区。 そんな中、夜鶴　公は貧富の…

――呪いをかけられた姫君を救うのは、君だ！ 大陸一の貧乏王子、アレンのもとへ舞いこんだあやしい手紙。持参金目当てで姫君救出に向かったアレンを待っていたのは、自称天才魔法使い(の…

完璧な容姿を持つがゆえの苦しみ。夢追う母に捨て置かれた孤独。甲斐と陽奈は偶然同じ日に同じ場所で自殺をはかり出会ってしまう。 どちらも学校の校舎から飛び降りて派手に死ぬのを見せつけ…

【完結済】 「なんで街中の樽壊すの？」「仲間は女の子なのに泊まる部屋は一緒？」「え、蘇生アイテムって痛いの！？」 　ゲーマーJKがRPGの常識にツッコミを入れながら勇者の婚活をプ…

　自宅での嫁の不倫に遭遇してしまった康太。泥沼の離婚騒動の最中に知り合った恵梨香。そこで花咲いた青い時代の恋愛話。ところが青い時代の恋人たちが20年の歳月を経て蘇ってくる。人生の…

「君の妹は、僕の妹かもしれないんだ」 自称・可愛い実力派ロッカーたる妹。 そのファンと名乗り知り合った友人から、そんな一世一代の告白をされた。 こいつとの付き合いは今日までにしよ…

　僕の住む家の向かいには、古い廃墟の館がある。ある日そこに不思議な女の人が引っ越してきて、ひょんなことから家に招かれてしまった。ロリィタファッション、アンティーク、美しい絵画や…

生活力皆無の隠居占術師ジークムントのもとへ、突然弟子入りに来た少年ドゥイリオ。彼は十年前の内紛による孤児だった。 内紛の泥沼化に関与した過去を持つジークムントは、責任感と罪悪感か…

一人暮らしを始めたごく普通の少年、誠。しかし彼の新居に付属していたのは、女の子の幽霊だった。 自分は幽霊じゃないと言い張る彼女の正体を探し歩いているうちに、どんどん事態は思っても…

「藤浪（ふじなみ）屋の薄雲（うすぐも）花魁に会いに行きな。『あいつ』ならお前の助けになるかもしれねえ」 新米同心の遊馬（あすま）隆正（たかまさ）は、上役の勧めに従って吉原を訪ね…

　お客様は召喚され落ちてきた勇者様です。 　顔合わせは椅子に縛り付けられると言う残念な姿でしたが、たとえ勇者様でも召喚時はチートな力は使えないので、そのまま森に放置ではすぐに死ん…

　小林一茶は街角で占い師をしている。 　その夜、彼は自らの人生に転機がもたらされることを予見していた。だがそれが何かは分からないまま時間は過ぎていく。そして自らの予見が外れたこと…