マルセリーノ統括教授ってなんやねん? ペンギンの格好しとるけど、宇宙人やで。目覚まし時計も、けったいな機械やし。早い話、地球で繰り広げられるドタバタ騒ぎなんやけど、なんでか泣けるねん。それと、1から5までごった煮になってるんで、続きは「6」からや。忘れんといて。
可愛らしい見た目とは裏腹に、どぎつい関西弁で話すペペンギン。しかし、その言葉には生きていくうえで大切なことがたくさん含まれています。最後には笑いも忘れない。読んでいくうちに、ペペンギンの魅力にどっぷりとはまっていくこと間違いないでしょう。
詩の分野でも評価の高い織風さんの小説の中で、私の一番のお気に入り作品です。情景が目に浮かぶ様な表現から私の中にリアルに現れたペペンギンさん。とぼけた感じと関西弁、おっさんくささと可愛さが共存する不思議な生き物が語る一語一語に深さがあって、笑いあり学びあり。きちんと読み込んだ人しか気づかない?隠された伏線も面白みを倍増させてくれます。次に期待をさせる一話毎の締め方もお気に入りです。ぜひ多くの人に読んでいただきたい作品です。
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