概要
これは日陰者に出来る、最大限の抵抗。
ここではないどこか、『大いなる神』への信仰が正道とされる世界。
かつて稀代の歌姫と評されていたクラリッサは、引退後南の島へ一人旅する──つもりであった。しかし彼女を乗せた船は嵐に遭遇、船より脱出したクラリッサも大海へと投げ出される。
どうにか一命を取りとめた彼女が流れ着いたのは、地図にすら記載されていない絶海の群島。そこでクラリッサが目にしたのは、眩しすぎる陽光から守られぬ白い少年だった。
天翔る太陽神を信仰する、『赦された民』たち。その枠組みから外れた二人は、日陰にて何を思うのか。
※本作に登場する宗教や国家、民族は全てフィクションであり、特定の事物を題材としたものではありません。
かつて稀代の歌姫と評されていたクラリッサは、引退後南の島へ一人旅する──つもりであった。しかし彼女を乗せた船は嵐に遭遇、船より脱出したクラリッサも大海へと投げ出される。
どうにか一命を取りとめた彼女が流れ着いたのは、地図にすら記載されていない絶海の群島。そこでクラリッサが目にしたのは、眩しすぎる陽光から守られぬ白い少年だった。
天翔る太陽神を信仰する、『赦された民』たち。その枠組みから外れた二人は、日陰にて何を思うのか。
※本作に登場する宗教や国家、民族は全てフィクションであり、特定の事物を題材としたものではありません。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!異色な二人の歌が響く。色彩豊かな南の島にひっそりと、しかし強く美しく
船旅の途中で嵐に遭い、絶海の島々へと漂着した元歌姫、クラリッサことクラリス。そこで彼女が出会ったのは、島民から遠ざけられているアルビノの少年、エツィカシュイムことツィカだった。
飄々として弾けるような明るさを持つクラリスと、まだ幼くもしっかりしていて真面目なツィカの二人は、島内では異邦人とアルビノという外れた存在。加えてどちらも背後に陰を抱えているのですが、友情を深めていく二人の姿は眩しく、心を和ませてくれます。
舞台となる南の島、フィアスティアリそのものや異文化が織り成す描写も美しく、こちらまでクラリスと同じ道を辿っているかのような気分を味わえます。良いところばかりでなく、問題もしっか…続きを読む